2013/04/30

献身というリーダーシップ。

基本的にギタリスト、ミュージシャンのライフスタイルは一人称でできている。
自分がやるべきことを考え、自分で行動し、自分で完遂する。
自分というサイズを超えた仕事量に悩まされることはない。
それがどんなに大きなVenueでのステージであっても同じ、自分が演奏するという行為以外にないからだ。
僕の長いプロミュージシャンとしてのキャリアもそうであったように、今思う。
チームとして仲間と共にビジネスをするようになって仕事量は何倍にも跳ね上がった。
全員の総意をまとめること、個人個人のビジネスの手引きや判断も手伝わなくてはならないし、直接のサポートも必要になる。
彼らにはリーチできない情報や権限にアクセスできるのは自分だけなので代理で動かねばならない時も多々あることにも気づいた。
彼らの代わりにウクレレをデザインし、ルシアーさんにオーダーの英文メールを書くなどの仕事は僕が直接やらねばならないし、僕の意見でなくてはルシアーさんも動いてくれない。
権限を持つ人間だからこそ動かねばならない義務、立場が生まれてくる。
リーダーシップとは献身かもしれないとさえ思う。
いやリーダーシップとはカリズマだと言う人もいるだろう。
しかし愛情や献身を欠いたリーダーシップを振りかざす人物は、リスペクトされずに黒ずんでいる。
僕にとってのリーダーシップとは献身だ。
これからも他の人のために動くことは増えてゆくだろう。
そのライフスタイルの中で、どうやって孤独で自分勝手な時間を創出できるかが次の課題だ。

分析から行動へ。

Acousphere Recordを設立して若い弟子のギタリストたちと共に同じ夢を追いかけるようになって早くも三年が経つ。
ここまでの道のりはもちろん大変だったが、既存の音楽業界が壊滅的で売り上げもたたず、音楽文化の有り様さえ凋落してゆく現在において、音楽家でありつづけることが大変なのは当たり前だと思う。
既存の音楽ビジネスの問題点を明確にし、仲間たちとディスカッションを繰り返し、成功を続けるITやスタートアップのモデルを研究し参考にしながらようやく自分たちらしいモデルを本格的に進めることができるようになった。
ここからは持久戦だ。
どれだけ信じた事を、変えずに淡々とやり続けることができるかが勝負。
この先はだんだんと情報収集も、ディスカッションも、環境の整備もいらなくなってくる。
いや、むしろそういったことをCritical Thinkingしてはいけなくなってくるともいえる。
自分たちのモデルがブレずに進むために。
分析でなく、行動へシフトする。
そのためのライフスタイルに、僕自身は今一度Transformしなくてはならない。
しばしその考察を続けなくては。

2013/04/29

ボリュームペダル比較レビュー。Perfect Volume対Hilton Electrics。

考察作業にはいる前に、ちょっと現実逃避ブログ。

昨日の夜に八田くんと盛り上がった新しいボリュームペダルレビュー。
新しくきたHilton Electrics社のボリュームペダルと、これまで使っていたShin's Music社のPerfect Volumeを比較。
互いに一長一短あるので一概に優劣はつけられないと思うが、僕自身は今後Hiltonを使用しようと思った。
以下に気になったポイントを箇条書きする。

「原音再現性」
ギターから出力された音、信号がそのままナチュラルに伝達できてるのはPerfectの方。
Hiltonは中にバッファーアンプが組み込んである為にほんの少しだが変化が感じられた。
しかしながらその変化は好意的に受け取れるものに自分には感じた。
より信号が安定し、若干だがサウンドに太さが加わった。
ハイ落ちもほとんど見られず、複雑な回路が作動してる雰囲気を感じなくて良かった。

「堅牢性」
どちらもとても頑丈にできていて信頼するに足る筐体。
Hiltonはタコ糸ではなくセンサーでリボンコントロールしてるのでより堅牢かと予想できるが、修理はその分難しいとも思う。
Perfectは数年で必ずタコ糸が摩耗して切れるのでいずれにせよバックアップをもう一台持ち歩くべき。

「踏みやすさ」
今回Hiltonで購入したのは低く設計されているLow Profile。
長時間足を置いていても疲れないのは嬉しいが、踏みしろは短くなるので繊細なコントロールが必要。
Perfectはアーニーボールの筐体で、大きく、重く、踏みしろも長い。
その分コントロールしやすいかもしれないがよりダイナミックに足を使わないといけないので長時間弾くと疲労の度合も大きくなる。
ちなみに僕の場合はこれが腰痛の原因にもなっていて、ライブ翌日は必ず整体にいっている。

「エフェクトのかかり具合」
これだけは完全にHiltonの圧倒的勝利。
底面にリボンコントロールのかかり方を変化させることができるツマミが用意されていて、好みのかかり方に無断階で設定可能。
対してPerfectはマウントされた抵抗のカーブしか選べないのでマッチアップする機材によっても掛かり方が変わる。
その都度、ボリュームペダルの踏み方で対応するしかない。
Hiltonはストレスない設定を保持できるし、機材によっての変化にもその場で調整できるアドバンテージもある。
演奏の表現力が格段に違ってくる部分だと思う。

「ノイズ」
使用環境によって大きく違ってくるが、Perfectの方がノイズには強い。
なぜなら回路がパッシブだからだ。
Hiltonはアクティブ回路、しかもACアダプター経由で給電するタイプなので、現場でアースが落ちているかどうかなどでノイズが変わってくると思う。
自分のスタジオで試した分では差異はなかったので、ライブで気になるほどの事はないかもしれない

考察の時。

世の中は大型連休真っ最中。
僕はこの休みは三鷹Jmartでの資材購入と庭の整備に使うことに決めて、ほぼ毎日土木作業を頑張っております。
ここまでにラティスの設置、人工芝の敷設、庭石を散布して雑草対策、愛犬モナが遊ぶためのスペース制作、二重扉の設置、Acousphere Cafe庭園の高麗芝の拡張、緑のカーテンの為のゴーヤ植樹とたくさんの仕事をやりました。
まだ休みはありますが、この辺で舵を音楽の方向にシフトしないといけませんので、まずは考察作業からスタートです。
頭で考えるだけでは堂々巡りしてしまうので、とにかくMacかiPadにやりたいこと、やらなくてはいけないことを書き出してゆきます。
今宵はこの考察作業が最後のタスクかなと。
目下の課題は以下。
・Acousphere RecordコンピレーションCD発売にむけての音源ミックス。
・8/12のMotion Blueライブ、当日の進行の考察とBillingについて。
・8/31のCavotCoveライブの制作。
・仕事量アップの為のスタジオ使用法とライフスタイル再考察。
・弟子たちのビジネスのリーディング。
・5月のAco Cafeライブの制作。
・新ギターとそれにまつわる一連の機材一新作業。
・Dan RatliffさんとのMicro Guitar設計。
・Sol Anemoギターのカスタマイズオーダー。
・キャンピングカーCoachmenのバッテリー修理と回送作業。
こうやって書き出してみると、ちょっとクラクラするなあ。
なんとか今夜中に考察しつくしてしまおう。

ボリュームペダル。

弟子の八田くんと深夜のボリュームペダル品評会。
新しい製品を試していますが一長一短!
表現力をとるか音質をとるか。
難しい問題です。

2013/04/26

収録。

各々のDay Workが終わったあとAcousphere Studioに集まって映像撮影会。
今日はParanoaのStudio Liveの収録です。
僕らだけのプライベートライブを堪能できて幸せです。
スタジオの熱気から逃れて駐車場で休憩中。
風が気持ちいい。

2013/04/23

Tuck&Pattiさんの曲を採譜して記事にしました。

Acousphere奥沢です!
常日頃、憧れのミュージシャン、タック&パティさんの演奏の研究を行っていますが、一曲に集中してしまうと1年くらいそればっかりやってしまうんですよね。
今はタック アンドレスさんのソロギター「I Wish」の採譜を中心に勉強していますが、ひさしぶりに気分を変えて違う曲のイントロを採譜してみました!
楽曲は「I've Got Just About Everything」で、ジャズの名曲になります!

2013/04/22

スタートアップ!

状況が変わり、環境が変わり、生き方が変わってゆく。
その中でやりたいことも自然と変化してゆく。

去年末、自分にとって特別な意味を持つギターと奇跡的に出会い、その機会を今回はものにすることができた。
長年つかってきたL-5から一歩進んで新しいことに挑戦すべき時がそこを起点にはじまった。
それからそのギターを自分が使えるものにするためにカスタマイズすること二ヶ月。
仕事に忙殺されてその後あまり弾くことないままに一ヶ月が過ぎ、昨日ようやく本格的に向かい合うことができた。
がしかし、既存のシステムと親和せず、また新たな問題に直面する。
もちろんそれさえも楽しいことだ。

こういうファンダメンタルな作業をしていると、ああ自分は今から再出発なんだなあと認識する。
新しいギターと共に、新しいサウンドをスタートアップする。
もちろんこれまで培ってきた知識が活きてくる部分は多いが、それでも「ギターの音色をゼロから設定してゆく」という作業自体は決して圧縮されない。
誰にとっても同じだけ大変で手のかかるスタートアップの瞬間。
まだ20代で路上ライブに明け暮れていたあの頃の空気を思い出して、毎日が新鮮な気分だ。

新しいことに向かい合うことで、人はずいぶんと若返るのかもしれないな。
しばし、このスタートアップを楽しもう。

2013/04/21

スピーカーの音量調節方法について備忘録!そして寝る!

さて、今日行っていたスピーカーとサブウーハーの音量バランス作業を振り返っておきます。

音源のマスタリングなど、音色の調整をするためにスピーカーが必要ですが、通常のスピーカーでは聞こえない音があります。
それはとても低い低音。
空気の動きだしの「バフっ」という音などはサブウーハーという専用の低音用スピーカーでないと再生できないんですね。
なのでより精密なリファレンスがとれるように僕のスタジオにはウーハーもいれてます。

手順は左右ふたつの通常のスピーカーを鳴らしながら、更にサブウーハーも音量をあげてゆきます。
そしてちょうど良い、バランスのとれた音量までミックスして完了!と非常にシンプルな作業でおしまいです。
がしかし、「ちょうどよい」というのがどのくらいなのかを測るのが難しいのですね。
オシレーターなどの機器で計測するべきなのかもしれませんが、専門の機械もありませんし、そうなると主観でやるしかないわけですね。
でもそれでは正しいチューニングは不可能です。
ではどうすれば?

僕の場合はいくつかのリファレンス音源を用意します。
これは事前に「バランス良くていい音源だな!」と他のリスニング環境で思ったCDです。
それをまずヘッドホンで聞いてバランスのとれた再生音に耳を馴染ませます。
その後、スピーカーを実際に鳴らしながらヘッドホンで聞いた時の感じを頼りにフラットな再生バランスを模索してゆきます。
音源をいくつか変えながら何回もリスニングして、ヘッドホンとスピーカー環境を比較します。
ちなみに僕の使用する音源はTuck&PattiのConfort Me、King CrimsonのPeopleとOne Time、Pat Methenyのリマスター版のFacing Westになってます。
一番フラットな感じはFacing Westです。

自分の主観で判断するのは難しいですが、リファレンスがあってAB Testを繰り返して近づける作業を繰り返すことができれば、ちょっと耳の良い人ならば誰でもできると思います。
ホームレコーディングで自分でミックスやマスタリングまでしたいミュージシャンの方はこの「リファレンス法」を試しにやってみてほしいと思います!
ではでは!

整理整頓。

本日は一日中スタジオの整理整頓をしていまして、ようやくきれいに片付けることができました。
掃除の後で、弟子にも手伝ってもらいながらスピーカーとサブウーハーの音量バランスの調整も済ませ、いつでもマスタリングが開始できる状態に。
こうして少しずつですが、音楽作品制作を中心にしたライフスタイルへシフトしてきました。
しかし、使い始めてみるとまだまだ足らない部分もありますね。
いましばしは環境整備が先ですね。
明日は少しでもギターかパーカッションを録音できるといいな。

2013/04/20

練習!

レッスン終了後、弟子とアコカフェでミーティング。
その後およそ2時間、みっちりギターを弾いて今4:00。
このくらいやると身体は疲れますが、気持ちは充実しますね。
弾いたぞ!少しうまくなったぞ!という実感と達成感と共に、いまから就寝です。
明日もがんばろう。

2013/04/19

麻生くんの新しいウクレレに使えそうなマイク。

麻生くんの新しいウクレレをもっとも良い形で集音してくれるマイクとして今注目してるのがこちらの写真のマイクです。
DPA社のD:Voteシリーズ。
バイオリンからチェロ、ベース、ギター、ドラムといったあらゆる楽器に装着可能で、そのためのアタッチメントもたくさん用意されているそう。
ウクレレだけでなく、アコースティックギターやパーカッションのレコーディングでも活躍してくれそうです。
やはりこういう製品もどんどん進化してるんですね。

自分ではそれなりに最新の楽器関係のプロダクツはチェックしていたつもりですが、それでも全ての会社を知ってるわけではありませんし、もれている情報がたくさんありそうです。
久しぶりにしばらくの期間サンレコでも定期購入しないといかんですね。
今回はタック&パティさんに教えていただいたおかげで良いプロダクツに巡り合えました!
よかった!

木材の違いをいかして集音したい!

オーダーから一年。
おとといようやく麻生くんと僕でデザインしたカスタムウクレレがアメリカから届いた。
美しい見た目、素晴らしいサウンド。
最高の一本になったと思う。
僕らのアイデアを形にかえてくださったDan Ratliffさんに心から感謝。

さて、このウクレレと同時代に制作された兄弟のウクレレを、これまた僕の弟子、はやしもとくんが所有している。
さっそくふたつ並べて聴き比べをしたが、同じシェイプにもかかわらず全く違う音がする。
麻生くんのマンゴーはやわらかくて太い音色で、ボディの倍音が凄まじい。
はやしもとくんのローズウッドは固くて輪郭のハッキリした音色で、メロディのキレが素晴らしい。
お互いのスタイルの差がウクレレとリンクしていてとても興味深かった。
好みの嗅覚というのは皆するどいもなのかもしれない。

これだけ木材によって音色が違うのであれば、その違いをステージでもレコーディングでもきちんと表現したい。
いままではピエゾ素子のピックアップで集音してOKという感じだったが、やはりサウンドが似通ってきてしまうのもピエゾの欠点。
今回のふたつのウクレレをピエゾマウントで同じような音色の双子のウクレレにしてしまうのはちょっと悲しい。
いままでと違う形で集音して、なおかつ木材の違いがハッキリ出るピックアップシステム。
やはりコンデンサーマイクしかないだろうと思う。
先日タック&パティさんにおすすめしていただいたマイク、「DPA社」のマイクロホン。
ただいまカタログチェック中。
ちょうどよいプロダクツがあるといいのだが。

2013/04/16

ワークライフバランスについて考える。

ワークライフバランス。
とても大事な言葉だと思うが、自分の天秤はいささか周りからはわかりにくい形をしている。

音楽が大好きで、ギターが大好きで、幸運にも音楽家という仕事を選ぶことができた。
アマチュアだった自分には「音楽=ライフ」であった。
だから生きるために、音楽を行う為にワークを頑張って、成果が出たらライフである音楽活動を楽しんだ。
しかし、いまは「音楽=ワーク」である。
幸運なことだし光栄なことだから、以前にも増してワークが頑張れるようになった。
頑張った分、ライフも楽しみたいと思っているがそこにあるのは「ライフ=音楽」なのだ。

ワークも音楽で、ライフも音楽。
ワークライフバランスをとればとるほど音楽ばっかりやってる自分がいる。
機からみれば仕事人間にも見えるだろうし、遊んでばっかりいるようにも見えるだろう。
僕の心ではワークライフバランスがとれていても、外からみた人は天秤が片方に落っこちてるように見えるだろう。

家族が心配することがあるので、このわかりにくい天秤の形についてちゃんと説明をしたほうがいいかもしれないな。
音楽ばっかりやっていても、ワークライフバランスとれてますよって。
いや、こんな話をされて迷惑かもしれないなあ。
うーん。

2013/04/14

どうギターと関わってゆこうか考える。

もっともっとギターが上手くなりたい。
毎日、毎日そう思う。
そして今よりももっと音楽のことを知り、いつか歴史的な素晴らしい音楽作品を自分の手で生み出せるようになりたい。
そのためにはもっともっと弾く時間を、練習する時間を、音楽を研究する時間を増やさなくてはならない。
そんなに簡単に時間を増やすことはできない。
時間は有限で、全ての人々に分け隔てなく、24時間が割り振られている。
かつては睡眠時間を減らして活動時間を稼ぐことができたが、バカボンのパパと同じ年齢に達した今、身体の無理はきかなくなりはじめている。
だから頭をつかって効率良く動くことが大切になってきた。
とにかくギターに触れる時間を長くしなくてははじまらない。
練習するにも、コピーするにも、ちょっとした音楽的な考え事をするにしてもギターが必要だ。
でもずーっと持ち歩くことはできない。
やはりいく先々に自分のギターを予め配置しておいて、いつでもアクセスできるようにしておくことが大事ではないだろうか。
スタジオに一本、カフェに一本、キッチンに一本、寝室に一本、もしかするとトイレにも小さなのを一本。
車にも一本積み込んでおく方がいいかもしれない。
親戚の家にも一本、よく遊びに行く友人の家にも一本、常連の店にも一本。
思いついたその瞬間、いつでも弾くことができ学こともクリエイトすることもできる。
こんな感覚で置いておけるギターは安くて、荒っぽく扱うことができて、尚且つ頑丈で、それでいてクオリティの高いものが良いと思う。
いまのところそのお眼鏡に叶うギターはBaby Taylorだけだ。
このジャンルのギターはもっと増えてもいいと思う。
まだいくつか試してないギターもあるので、自分にとってのより良い環境を模索するべく、貪欲に試してゆきたいと思う。
写真は僕がいま一番、四六時中弾いてるソルアネモのトラベルジャズギター。
メインの一本になるほどのクオリティ高い、最高のミニサイズギターだ。
ただしかし、荒く扱うことはためらわれる価格でもあるし、なによりも美しくて芸術性の高いギター過ぎて、ついつい大事にしてしまう。

モナの庭建設中!

この三日間は昼の時間、土木工事をやっております。
花粉症の症状もだいぶんゆるくなってきましたし、なによりも天気が良くて気持ちが良いので、ついガーデニングをやってしまいますね。
目下の作業は愛犬モナさんの新しいお庭制作です。
昼間のカフェ営業時間などに、カフェの横のスペースに放し飼いできるスペースを作ってあげて、僕らやお客さんと触れ合える楽しい場所を建設中です。
ここまででおおよそ全面の人工芝敷設作業を完了しましたので、明日からは残りのスペースに小石蒔き、パーティションの設置、床や壁面のペンキ塗りと続きます。
まだしばらくモナを出すまで時間がかかりそうですが、音楽の仕事を後回しにしても今の季節にやってあげたいと思っています。
ここ数年、僕の多忙のせいで後回しにしてきてしまったので罪滅ぼしですね。
明日も良い天気でありますように!

2013/04/13

羅針盤のない世界地図。

先日、三軒茶屋の本屋に立ち寄ったとき自分の目に飛び込んできたコーナーがあった。
そこは「もう一回、ゼロから考え直してみよう」という趣旨の本を集めたコーナーで、僕らのコミュニティで使う言葉に直せばCritical Thinkingのコーナーだった。
時代は細分化し、トレンドを持たない時代として混沌としてきた。
そんな中、自分なりのライフスタイルを模索する為には既存の情報やこれまでの常識ではダメで、それぞれの立場においてCritical Thinkingする必要があるということかもしれない。
ますます頭脳明晰であることが大切な世の中になってきたし、自分自身で舵を握りしめて決定権を持った生き方が大事になるように思った。
「Critical Thinkingせよ」というメッセージは裏をかえせば「もう未来がどうなるか誰にもわからない」でもある。
僕も毎日注意深く生きて分析を続けてゆこうと思う。
自分の成せることと、社会との接点、そして社会に貢献できる何かを。

2013/04/12

動画編集中!

しばらく手付かずだった去年のアコースフィアライブの模様。
いよいよ今編集しているAerial池田くんのソロギターのファイルで最後です!
いやあ、忙しいとはいえ全てのファイルをアップするのにおおよそ1年かかってしまいました。
何事もプロジェクトが完遂するまでは大変ですね。
でも自分の人生、ひとつずつ丁寧にプロジェクト単位でゆっくりと進めてゆきたいと思います。

ドラムセット設置完了!

Pearl社の練習用ドラムセット「Rhythm Traveler」の組み立てが完了したので、カフェの隅っこに持っていって設置してみました。
おおよそ100cm x 100cmくらいの敷地に収まってくれました。
以前ぼくが持っていたYamahaのHipGigよりはだいぶん小さい印象ですね。
HipGigは小さくなるもののサウンドはまさに本格派だったので、自宅での練習や宅録では実用性に乏しく、ドラムがない現場に持ち込む際やストリートライブなどでしか活躍しなかったのでした。
なので手放してしまったのですが、今回のRhythm Travelerはその点音量も小さくてとてもいい感じ。
ブラシをつかってそーっと叩けば深夜でも練習できそうなくらいです。
それでも身体を動かす練習やタイミングを感じることはできるので僕にはちょうど良い製品だと思いました。
そして防音室に持ち込んでスティックを使って強めに演奏すれば本格派の響きも作れてレコーディングなどにも活躍しそうな雰囲気。
こちらはまだ試してないのでどうなるかはわかりませんが、また違うタイミングでレポートできればと思います。

ギタリストでもボーカリストでも、全てのミュージシャンにとって「リズム感」というのは最も大事なものになります。
ピッチが完璧でも、抑揚が素晴らしくても、美しい音色でもハーモニーでも、発音されるタイミングが悪ければ「かっこ悪い音」になってしまうのが音楽なんですね。
良い演奏家を目指す人はぜひドラムなどシビアなリズム楽器を使って、ひとつ上のリズム感を身につけて欲しいと思います!

ドラムを甥っ子に奪われる。

スネアをアームにとりつけてハイハットと並べたところで待ち切れなくなった甥っ子達にドラムを奪われました!
次、僕がたたくー、といいながら交代で演奏。
音の出方を研究したりしながら試している姿はもはや立派なミュージシャン。
とくに次男坊の方は小さい頃からずっとリズム楽器が大好きで、3歳でコンガを飽きずに叩いていたりと伝説の持ち主。
小学校一年生にしてはじめてフルのドラムセットと対面です。
これはこの後毎日この場所に練習にやってくるだろうなあ。

さて、ドラムのレビューに戻りますが、スネアをセットして叩いて見てもアームはしっかり固定されていい感じです。
球体関節みたいな仕組みになっていますので、それなりに自由に好きなポジションにスネアを配置することができるようになっています。
ハイハットとクラッシュシンバルも同梱されていました。
こちらのほうは残念ながら全く良い音がしません。
ヨックモックの空缶を叩いてるような音色なのでホームレコーディングなどでは使用不可かと。
でも「練習用」という意味で考えれば派手に響かない分、家庭などでは良いともいえますね。
しかし練習といえどリアルに響いてくれないと感じがつかめないという部分もあるし、やっぱりシンバルは良いものに交換した方がいいと思います!

バスドラにアーム装着。

バスドラにまずスネアと一番大きなタムをつけるためのアームを装着しました。
昔ガンダムに「ボール」という名前の弱いモビルスーツが登場したのですが、雰囲気がそっくり。
ジムとボールは完全に負けキャラだったので、連邦軍はあんなの量産しないでガンダムいっぱい作ればよかったと思うんですがねえ。
ちなみにテレビゲームのガンダムをやるときの僕のお気に入りキャラはガンタンクです。

ビーター取り付け!

バスドラムは打面のあとに自立するための足をつけてとりあえず完成!
写真のような感じで自立いたします。
細くて華奢な印象の足ですが、取り付けてみた感じでは非常にしっかりとした鉄骨になっていまして、ビーターでバシバシいける感じです。
その次はビーターの組み立て。
説明書をみながらやれば難しいことはありませんでした。
バスドラとビーターは接合部品を介してしっかり固定できるようになっています。

バスドラムから組み立て!

まず始めはバスドラムの組み立てから!
バスドラムだけはほぼ全部がパーツに分かれている状態で梱包されていました。
打面となる背面を取り付けたのち、同梱されていたミュート材(ウレタンのフォームで、バスドラの響きをコントロールする。入れるとタイトな音色になる)を設置して前面を取り付け。
販売店だったイケベ楽器秋葉原店ではミュートしてないデモ機だったので、結構大きなボヨーンという音で響いてましたが、ミュートをいれるとてきめんにタイトな音色になり、しかも音量もぐっと抑えられてGood!
家庭で使うならこのくらいが良いんですよね。

全部出したぞ!

全部出したところです。
タムとスネアは組み立てなくても済む完成品状態で入っていましたし、それなりにチューニングされているような状態でした。
打面の皮がゆるんでいてチューニングキーで調整しなくてはいけない状態だと初心者の人は戸惑うでしょうから、すぐに音が出せる状態なのは嬉しいですね。
このRhythm Travelerですが色は、黒、白、赤の三色で展開しています。
僕が今回選択したのは白。
普段はあんまり選ばないカラーなんですが、置き場所がカフェの中で人目に触れることが多いので、攻撃的でない白を選択しました。
今カフェにあるのを見てもこれで正解だったと思います。

開梱の儀!

中を開けるとまずはこんな感じでした。
更に段ボール箱になってる部分と、接合のためのパーツですかね。
バスドラ、スネア、タムが3個入ってるとは思えない梱包ですが、うまく重ねてあるのではないでしょうか。

ドラムがスタジオに到着!

Acousphere奥沢です!
僕のようなリズムギターやソロギターを中心にしたギタリストにとってなによりも大事なのが「リズムの表現」です。
安定したリズムを供給し、一緒に演奏するギタリストやボーカリストに伸び伸びと演奏してもらう。
そしてワンランク上のグルーヴ表現をひとりでこなす。
それらが可能になるためにはタイトでシビアなリズム感を持たなくてはなりません。
そう、ドラマーのように。
ギターでは感じられないシビアなリズムをマスターするために僕が日常的に取り組んでいるのがドラムの練習です。
これまで電子ドラムにはじまって3台のドラムを購入し、手放してきましたが、この度4代目となるドラムが僕の仕事場に到着いたしました。
Pearl社から発売中の練習用ドラム「Rhythm Traveler」がやってきたので購入レビューを書きたいと思います!
こちらが到着した段ボール箱。
大きさはみかん箱を縦にふたつ重ねたような感じです。
結構な重量があるので移動は大人ふたりでやりました。

2013/04/10

マネケン。

秋葉原にいます。
今日もスピーカー探しの旅。
小腹が空いたのでベルギーワッフル!

ウクレレプレビュー!

就寝前、最後のブログネタはこちら。
麻生くんのもとにもうすぐやってくるDan Ratliffさん作のマンゴーウクレレ写真です。
何回見ても惚れ惚れする美しい木目。
やっぱり手作りのクラフト製品はいいですね。
暖かみと人間味がそこに溢れ出ていますよねえ。
Dan Ratliffさんの作る楽器は本当に素晴らしいと思います。
素晴らしい楽器を作ってくれる人がいて、はじめて演奏家が生きてゆけるのです。
感謝の気持ち以外ありませんね。
あと一週間で到着だー!

ドラムがやってきた!

僕のスタジオスペースにアコースティックドラムが設置されまして、
今日は甥っ子たちが楽しく演奏してかえってゆきました。
演奏家にとって大事なものリズム感。
僕はギタリストですからもちろんギターの練習をするべきなんですが、
リズムをより強固に、レベルの高いものにするためにはギターよりもリズム楽器、
とりわけドラムの練習が大切なんですよね。
ドラムでしか体験できないコンマ何秒の世界があるんですね。
しばし、この小さなトラベルドラムを使ってリズムトレーニングも頑張ります。
そしてギター教室の生徒さんのためのリズム感アップのカリキュラムも本格的に開講しようと思います!
生徒のみなさんはお楽しみに!

2013/04/09

,チョコレートハート。

毎日メールチェックは深夜になってしまうが、ウクレレルシアーのDan Ratliffさんよりメールがあった。
いよいよ麻生くんのウクレレがアメリカを旅立ち、日本にやってくる。
1年前にふたりで考察し、こんなウクレレだったら最高だよねといいながらアイデアを出し合ったウクレレ。
半年くらいで完成かと思いきや、たくさんの新しい試みもあったことで制作期間は倍以上になってしまった。
その間、麻生くんの音楽制作にも少しだけ支障をきたしてしまったかもしれないが、それを乗り越えたからこそ嬉しい完成にもなった。
写真はバックサイドの木目。
うっすらとハートマークに見える木目がはいっていて、とっても珍し木だ。
チョコレートハートというらしい。
このウクレレでハートフルな演奏が飛び出してくるまで、あと一週間とちょっと!

観劇の夜。

本日はずっとファンでいる方々の舞台を観に三軒茶屋までいってきた。
ここ数年いそがしさにかまけて見にいけずにいたのだが、やはり現場で見る芝居は素晴らしい。
こういう空気感、雰囲気がある以上、舞台芸術は人々に支持されて生きてゆくのだなあと感慨深い気持ちになった。
音楽人である自分も舞台での演奏は大事にしてるので嬉しかった。

今回は新しいことに挑戦しておられたその方々。
幕間がなく、ずーっと長いひとつの芝居になっていた。
こういうスタイルでの上演ははじめてだったので新鮮であったし、なによりも見応えが凄かった。
まさに息をつく暇もないという感じで、見事に世界観に吸い込まれて行った。
やはり人から見てすぐにわかる「新しい試み」「チャレンジ精神」は大切だなと思った。
それをきっかけにして僕は今日のめりこむことができた。
自分の今の活動にもそういった新鮮さやチャレンジをもっと取り入れなくてはならないと強く思って帰ってきた。

もう一点、今回の劇は不勉強な僕にも楽しむことができた。
以前の劇中には必ずテレビ番組やコマーシャルのパロディが入っていた。
我が家からテレビが姿を消して7年、僕は「一笑」につながるであろう原点の情報を摂取することができず、舞台で繰り広げられるものに反応できずに歯痒い思いをしてきた。
簡単にいえば笑うことができなかった。
その世界から僕が勝手に離脱したのだから仕方のないことだ。
しかし、今回はそういう題材は皆無で、代わりにネットやデバイスを題材にする場面が少し見られた。
脚本を書く人々の感覚も、演者の感覚も変化し、ネット中心型社会にいよいよなってきたのかもしれないと思った。
僕にとっては嬉しいことであったし、時代の流れとして当然なのかもしれない。
そのおかげで「笑」がシンプルで普遍的なものに戻ったことで、クラシカルで由緒正しい姿に見えた。
とても素晴らしく、誇らしい感じがした。

演劇も、作品も、時代を映す鏡になっている。
自分も次の時代に生きていけるよう、この出来事を踏まえて前に進みたい。

2013/04/08

スピーカー考察。ウクレレクリニックをふまえて。

スピーカーについての考察を昨日の備忘録として。

昨日のウクレレクリニックは麻生くんの丁寧な説明と、素晴らしいアレンジメントもあってとても良いクリニックだった。
楽曲説明の間にウクレレ上達のコツなど織り交ぜて、Acousphere Guitar Schoolらしい教授法が形成されてきたように思い、心強く思った。
冒頭のデモ演奏も気合いの入った良い演奏だったし、音のクオリティもライブ用ギターアンプで行う気の入れようで素晴らしかった。

いわゆる「カフェ」という環境でギターアンプを使ったライブを久しぶりにみた。
使用したアンプはローランドのアコギ用ギターアンプ。
いわゆるもっともライブらしい音を出すスピーカーで、低音の再生も十分だ。
昨日の音作りは麻生くんに弾いてもらいながら僕がEQした。
それなりに3バンドでも自然な鳴りに補正できたと思うが、最後までひとつの事象が気になった。
それは「音が強すぎる」という感覚。

この感覚の正体がつかめないので今から考察をしてみる。
以下、箇条書きにて。

・ギターアンプなどの製品の音の飛び方はニアフィールドと違う。
・大きな空間に広がるよう、届くよう設計されているのでパワーが強い。
・このパワー感はEQや音量に関わらず存在し、補正の対象にならないのかもしれない。
・EQしてフラットに近づいても「音圧」は残る。
・もっと繊細なEQができたらこれも低減できるかもしれない。

アンプの個体差もあるので一概に昨日の印象をすべてのスピーカーに当てはめることはできないが、
カフェライブという状況においてはギターアンプよりも良いサウンドシステムが必要かもしれないと思った。
そこでニアフィールドスピーカーとなる訳だ。

スタジオで使うリファレンス用モニター、ニアフィールド系スピーカー。
特徴は以下。

・はじめから繊細で自然な再生が補正無しで受けられる。
・音量を上げても音圧が強すぎると思う事はあまりなく、純粋に音量が上がる。
・それが逆にライブらしくないサウンド要因でもある。

さて、これらの特徴をふまえて上で自分が何を選択するか、というのが問題なのだが、正直決めかねている。
うまくEQ補正が細部にいたってできるなら、SRスピーカーでもHarmfulでないサウンドも可能だろうし、Cotton ClubなどのPAは見事にそうなっている。
自分の「魂」のこもった音を出すという意味のおいては若干OverSpecであっても音圧の高い音色で切り込んで行きたいとも思うし、それが深い感動を作るとも思う。
本当にこれは決められない問題だ。

やはり実験を重ねるしかこの問題の解は出せないな。
まずはAcousphere Cafeにおいて様々なスピーカーを試してみよう。
そしてそのシステムを外へ持ち出しで更に実験をする。
しばらくは二つのタイプのスピーカーも持ち歩くことも必要かもしれない。

2013/04/07

ウクレレクリニック!

今日も大盛況で盛り上がりました!
ムーンリバーのソロウクレレをみんなで弾きました!

ついに。

オーダーから一年。
とうとう麻生くんの為にデザインされた特別なウクレレが完成しました。
大量の英文メールをやりとりして、楽器に対する考え方を共有しながらゆっくり進んだ一年でしたが、その丁寧なやりとりが育んだ特別な美しさを持つウクレレになりました。
おめでとう麻生くん。
ここからこのウクレレで素晴らしい作品群をいっぱい作って、日本の音楽の歴史に証を刻み込んでくださいね。

気になるアンプ。

どうもこのアンプ、PJB社のBriefcaseが気になってきている。
カフェライブを中心に堅牢で気楽に使えそうな気がするのと、普段の練習用にも良さそうに思う。
やはり演奏者として低音がしっかり再生できるか否かはとても大きな部分だと思う。
例えば自分のギター演奏スタイル「One Man Rhythm Sec」においては豊かなベースサウンドの再生がなくては成り立たない部分もある。
ベース弦がコード弦に負けない厚みで響いているから依存して、その分自由なアプローチができるという一面もある。
こればかりはもう一度実感してみないとわからないが、ニアフィールドタイプのパワードスピーカーでその豊かでリライアブルな低音を提供してもらえるのかどうか。
ここまで来ると考えていてもしょうがない気がする。
もう体験する以外にこの疑問に答えを出すことはできないと思う。
店頭で鳴らしてもよくわからないと思うから、リスクをとっても全部購入してやってみるしかないのかもしれない。
好奇心と研究したいという気持ちがハングリーである以上、一生こういう実験や投資が必要なのかもしれないな。
そしてその気持ちがなくなってしまうと、新しいものが作れなくなるのかもしれない。
ならばいつまでも馬鹿みたいにいろいろ試し続けてゆきたいものだと思う。かな。

2013/04/06

弟子との考察。ライブで使うスピーカーについて。

さっきまで弟子の麻生くんと今後のサウンドシステムについて意見交換していました。
ポイントは「今までの価値観のライブらしいサウンドシステムのままクオリティアップするか、それともニアフィールドを使って全く新しいライブ空間を構築するか」でした。

ニアフィールドスピーカーというのはスタジオで使う解像度の高い繊細なスピーカーで、一般的なオーディオに近い響き方をします。
自然でクリアな音質でクオリティの高い音がしますが、扱いが繊細で持ち運びには適しませんし、堅牢性も低いのでライブ会場への移動にも気を使います。
そして音が遠くまで飛ばないという特長もあるので、大きなライブハウスやホールなどではライブの役にはたちません。

それでも僕らは今、ニアフィールドでのライブに興味を持っています。
それはカフェライブなどを多くやってゆきたい、そして今までないほど解像度の高いサウンドでライブをやってみたいという思いからです。
カフェなどの小さなスペースでこそ構築できる適正なサウンドとライブ体験。
そういう可能性があるのではないかと。

さて、ここまでの会話で考察したポイントをまとめておきます。
・ニアフィールドの候補ひとつはGenelec6000か8000シリーズ。
2Wayなので低音の再生がどうなのかが心配。
サブウーファーを加えることもできるが機材が多くなって複雑。
価格もクオリティも素晴らしい。
・ニアの候補、Eve Audio。
まだ聞いたことないが新製品で評判よし、価格もリーズナブル。
3Wayのモデルもあって豊かな低音再生の可能性大!
サブウーファーなし、一本でサウンドが完結する可能性あり。
ワット数も十分でカフェライブ以上の会場で使える可能性あり。
・ライブ的スピーカー候補、PJBのBriefcase。
ベースアンプのハイクオリティ版なので豊かな低音再生。
サブウーファー有りのサウンドが一本で作れるアンプで出力十分。
遠くまで音が飛ぶのも様々な環境に適応できて良。
ニアフィールド程のクリアさを持たないかもしれない。
・Meyer Sound UPM-1P。
SR用スピーカー最高級でお値段高めだが最高品質か。
サブウーファー併用の必要性は有り。
堅牢、環境への適応性も高いが音が強すぎる可能性あり。
しかしながらその強さが演奏の説得力を増すのに効果大。

もうしばし、ひとりでも考察しないとどれとも決められないが、
いずれにせよ「新しいライブ体験」というものを中心に挑戦してみたいと思う。

Acousphere Cafeなう。

本日はAcousphere Recordの仲間たちを中心にお店は賑やかです。
みんな先日のタック&パティさんの日本公演の感想や、
それを踏まえた上で自分たちの音楽をどう発展させるかを意見交換しています。
カフェは知識が行き来する素晴らしいポイントですね。
僕も仕事の傍ら、彼らの話をBGMにしながら知識を吸収しています。
カフェは文化の発祥する場所。

2013/04/05

いい天気。

とても気持ち良い東京観光になりました。

門!

迫力ありますねえ!

浅草寺!

ついでに浅草寺!

浅草!

浅草まで歩いてきました!

合羽橋!

Acousphere Cafeの調理器具を探しに合羽橋にきました!
いつ来てもテンションあがるなあ。

丸香!

御茶ノ水、丸香で讃岐うどん!
うまかった!
写真はお店横の新緑。

ドラムを!

いいサイズのドラム発見!
スタジオの練習用とレコーディング用に購入します!
イケベ楽器さんは店員さんがいつも優しくて嬉しいです。

秋葉原!

秋葉原にきました!
今日は弟子と一緒に音楽機材の買い付け!

2013/04/04

コットンクラブに活きる職人芸。

コットンクラブのサウンドは本物のプロフェッショナルが職人技で作っていた。
タック&パティさんの今回のツアー見学でその現場に出会い、
たぶん僕にとって今回一番の感動的な光景だった。
裏方だからこそ見ることができたその素晴らしい光景を
ブログをよむみなさんにも伝えておきたいと思う。

当日ぼくは早くに現場に到着し、サウンドチェックから見学させていただいた。
タック&パティさんのニーズに素早く応え、あっと言う間に音色が決まって行く。
より自然に、それでいてクリアな音色。
演奏者のダイナミクスが全て伝わるサウンドになってサウンドチェックは終了。
それだけでもエンジニアのみなさんは凄いと思うが、
コットンクラブのエンジニアのMさんの仕事はそこだけでは終わらなかった。

故あってファーストステージを見逃したのち参加したセカンドステージ。
もう万事OKなんだろうなと思いながら音楽に身を任せていたのだが、
エンジニアのMさんとツアーマネージャーのALさんがしきりと会話をしてる。
ALさんに通訳として呼ばれて話をきくとライブのボリュームについてだった。
Mさんの提案は「もう少し大きくしてはどうか」であった。
ALさんは風邪で耳の聞こえが悪かったので代わりに僕が判断することになった。

僕は素早く客席のサウンドが一番のモニターしやすい場所に移動してしばしリスニング。
その後に後ろへ戻りリポートした。
「今のままでもダイナミクスとリンクした良いボリュームだと思う。
けど伝わり方がソフトでもある。もっとエキサイティングに伝えるなら、
1dbボリュームをあげても良いと思うが演奏者のモニター状況も変わるので
そのリスクをとるべきかどうか。」
たった1dbのボリューム変更だが大きな決断だと僕は思い、躊躇した。

Mさんに言われた「奥沢さんが決めてください。どっちですか?」
その言葉を受けて決断することができた。
「1db上げましょう」
MさんはPAブースへ。
僕は先ほどのリスニングポイントへ移動した。
オーディエンスの方には気づかないであろう些細な音量の変化。
でも僕らにはものすごく大きな変化に感じた。
音がよりクリアになり、差し込んでくるようになった。
音量の変化というよりも届き方の変化だが効果は絶大だった。
そしてライブはそれまでのライブの中で一番盛り上がり、
一番人々の心に触れる深い感動があるステージなった。

その後もMさんは時折PAブースから出てきてはライブの最後まで
いろんな場所でモニタリングを繰り返していた。
まさにプロフェッショナル。
本物の職人芸を見せてもらってとても感動した。
そしてその仕事に少しだけ携わることができて誇らしかった自分がいた。

コットンクラブのサウンドは毎日、毎晩こうやって
凄みのある職人芸で運営されている。
これからもたくさんの素晴らしいミュージシャンのライブを、
僕はコットンクラブで聞きたいと思う。
そしていつか、自分もそのステージへ上がることを、必ず叶えたい。

社会復帰間近。

Acousphere奥沢です。
ここ数日ノックダウンしておりました。
タック&パティさんのライブ見学&お手伝いの疲労が一気に押し寄せてきまして、
睡眠に次ぐ睡眠という毎日。
今日の午後になってようやく少しだけ目が覚めてきましたが、
未だにクリエイティブな仕事をするほどの体力もなく、
ひたすらに弟子たちのコンサルティングをしておりました。

まだまだ頭の中にはタック&パティさんの演奏と、
たくさんいただいたアドバイスが渦巻いていて整理できていません。
文章にまとめておかないと忘れてしまうので、
はやくブログにしたいのですがねえ。
まあ、焦らずに少しずつ復帰したいと思います。
でも、すべての体力を使い切ってお付き合いさせていただいた今回のツアー。
今までで一番勉強になった素晴らしい回になりました。
タック&パティさんに頂いた機会と愛情に感謝です!

2013/04/01

タック&パティさんが使っているマイクを紹介します。

タック&パティのパティさんが使っているマイクはこちら。
DPA社の4011というモデル。
アコースティック楽器、とくにチェロやバイオリンといった
繊細な音を集音するためのセンシティブなモデルで、
レコーディングスタジオなどで使うハイエンドマイクです。
単一指向性なので向けた方向からの音だけ集音しますが、
ということは角度や距離を適正にしないとうまく集音できないので、
ステージで使うためにはマイクの特性や扱いを学んだり練習しないとなりません。
マイクというより「ボーカリストの為の楽器」といってもいいかもしれません。
これを使いこなせるからこそあのタック&パティサウンドが生まれる。
本当にすごい音楽家だと思い、尊敬します。

どのマイクでもそうですが、適正な距離を保たないと特性がフラットではなくなり、
ベース成分が大きくなってくる現象がおこるそうです。
「なんとかエフェクト」という現象なんですが、
タックさんの言葉が早くて聞き取れませんでした。
フラットな特性でボーカルを届けるためにパティさんはあのくらい
マイクと口の間に距離をとって歌っているんですね。

この知識を持った上でタック&パティさんの演奏動画をぜひみてほしいのですが、
「マイクを口につけて歌う」という感じではなく、
「自分の口の前にある空気振動を集音してる」ような雰囲気に見えると思います。
一番良い音をライブでも届けるために、繊細で取り扱いの難しいマイクをつかう。
そしてそれが可能になるためのやり方を見つけ匠の技を身につける。
そうやって人はProgressしてゆくんですね。
僕もその姿勢を見習って、今日も精進しようと思います!

タック&パティツアー、終了!

Acousphere奥沢です!
昨日のモーションブルー横浜の公演で、
二年ぶりとなるタック&パティさんのライブが全て終了しました。
今回もずっと側でお仕事の手伝いをしながら勉強し、
密度の濃い時間をおくってきたので今は寂しい気持ちでいっぱいです。
でもたくさんの「教え」を頭の中で整理して、
次につなげてゆくためにもメランコリックではいられません。
今日からは勉強の毎日に戻ろうと思います。

今日は一日、今回集めたデータの整理とそれを分析しながら
ブログの文章としてアーカイブ化します。