2013/04/08

スピーカー考察。ウクレレクリニックをふまえて。

スピーカーについての考察を昨日の備忘録として。

昨日のウクレレクリニックは麻生くんの丁寧な説明と、素晴らしいアレンジメントもあってとても良いクリニックだった。
楽曲説明の間にウクレレ上達のコツなど織り交ぜて、Acousphere Guitar Schoolらしい教授法が形成されてきたように思い、心強く思った。
冒頭のデモ演奏も気合いの入った良い演奏だったし、音のクオリティもライブ用ギターアンプで行う気の入れようで素晴らしかった。

いわゆる「カフェ」という環境でギターアンプを使ったライブを久しぶりにみた。
使用したアンプはローランドのアコギ用ギターアンプ。
いわゆるもっともライブらしい音を出すスピーカーで、低音の再生も十分だ。
昨日の音作りは麻生くんに弾いてもらいながら僕がEQした。
それなりに3バンドでも自然な鳴りに補正できたと思うが、最後までひとつの事象が気になった。
それは「音が強すぎる」という感覚。

この感覚の正体がつかめないので今から考察をしてみる。
以下、箇条書きにて。

・ギターアンプなどの製品の音の飛び方はニアフィールドと違う。
・大きな空間に広がるよう、届くよう設計されているのでパワーが強い。
・このパワー感はEQや音量に関わらず存在し、補正の対象にならないのかもしれない。
・EQしてフラットに近づいても「音圧」は残る。
・もっと繊細なEQができたらこれも低減できるかもしれない。

アンプの個体差もあるので一概に昨日の印象をすべてのスピーカーに当てはめることはできないが、
カフェライブという状況においてはギターアンプよりも良いサウンドシステムが必要かもしれないと思った。
そこでニアフィールドスピーカーとなる訳だ。

スタジオで使うリファレンス用モニター、ニアフィールド系スピーカー。
特徴は以下。

・はじめから繊細で自然な再生が補正無しで受けられる。
・音量を上げても音圧が強すぎると思う事はあまりなく、純粋に音量が上がる。
・それが逆にライブらしくないサウンド要因でもある。

さて、これらの特徴をふまえて上で自分が何を選択するか、というのが問題なのだが、正直決めかねている。
うまくEQ補正が細部にいたってできるなら、SRスピーカーでもHarmfulでないサウンドも可能だろうし、Cotton ClubなどのPAは見事にそうなっている。
自分の「魂」のこもった音を出すという意味のおいては若干OverSpecであっても音圧の高い音色で切り込んで行きたいとも思うし、それが深い感動を作るとも思う。
本当にこれは決められない問題だ。

やはり実験を重ねるしかこの問題の解は出せないな。
まずはAcousphere Cafeにおいて様々なスピーカーを試してみよう。
そしてそのシステムを外へ持ち出しで更に実験をする。
しばらくは二つのタイプのスピーカーも持ち歩くことも必要かもしれない。