2013/04/19

木材の違いをいかして集音したい!

オーダーから一年。
おとといようやく麻生くんと僕でデザインしたカスタムウクレレがアメリカから届いた。
美しい見た目、素晴らしいサウンド。
最高の一本になったと思う。
僕らのアイデアを形にかえてくださったDan Ratliffさんに心から感謝。

さて、このウクレレと同時代に制作された兄弟のウクレレを、これまた僕の弟子、はやしもとくんが所有している。
さっそくふたつ並べて聴き比べをしたが、同じシェイプにもかかわらず全く違う音がする。
麻生くんのマンゴーはやわらかくて太い音色で、ボディの倍音が凄まじい。
はやしもとくんのローズウッドは固くて輪郭のハッキリした音色で、メロディのキレが素晴らしい。
お互いのスタイルの差がウクレレとリンクしていてとても興味深かった。
好みの嗅覚というのは皆するどいもなのかもしれない。

これだけ木材によって音色が違うのであれば、その違いをステージでもレコーディングでもきちんと表現したい。
いままではピエゾ素子のピックアップで集音してOKという感じだったが、やはりサウンドが似通ってきてしまうのもピエゾの欠点。
今回のふたつのウクレレをピエゾマウントで同じような音色の双子のウクレレにしてしまうのはちょっと悲しい。
いままでと違う形で集音して、なおかつ木材の違いがハッキリ出るピックアップシステム。
やはりコンデンサーマイクしかないだろうと思う。
先日タック&パティさんにおすすめしていただいたマイク、「DPA社」のマイクロホン。
ただいまカタログチェック中。
ちょうどよいプロダクツがあるといいのだが。