2013/04/30

献身というリーダーシップ。

基本的にギタリスト、ミュージシャンのライフスタイルは一人称でできている。
自分がやるべきことを考え、自分で行動し、自分で完遂する。
自分というサイズを超えた仕事量に悩まされることはない。
それがどんなに大きなVenueでのステージであっても同じ、自分が演奏するという行為以外にないからだ。
僕の長いプロミュージシャンとしてのキャリアもそうであったように、今思う。
チームとして仲間と共にビジネスをするようになって仕事量は何倍にも跳ね上がった。
全員の総意をまとめること、個人個人のビジネスの手引きや判断も手伝わなくてはならないし、直接のサポートも必要になる。
彼らにはリーチできない情報や権限にアクセスできるのは自分だけなので代理で動かねばならない時も多々あることにも気づいた。
彼らの代わりにウクレレをデザインし、ルシアーさんにオーダーの英文メールを書くなどの仕事は僕が直接やらねばならないし、僕の意見でなくてはルシアーさんも動いてくれない。
権限を持つ人間だからこそ動かねばならない義務、立場が生まれてくる。
リーダーシップとは献身かもしれないとさえ思う。
いやリーダーシップとはカリズマだと言う人もいるだろう。
しかし愛情や献身を欠いたリーダーシップを振りかざす人物は、リスペクトされずに黒ずんでいる。
僕にとってのリーダーシップとは献身だ。
これからも他の人のために動くことは増えてゆくだろう。
そのライフスタイルの中で、どうやって孤独で自分勝手な時間を創出できるかが次の課題だ。