2015/08/16

内面を抉る。

もうひとつの候補写真はこれ。
どれもとてもいい感じに撮れたので迷ってしまいますね。
しかし、こうやってじっとたくさんの麻生君の写真を撮って顔と表情を見ていると、人の顔というものは人格がにじみ出て来るんだなあと感じます。
そしてカメラはその内面を時折えぐり出すようにして記録してしまうものだなと。

彼との付き合いは9年になりますが、その間たくさんのストーリーがありました。
そのひとつひとつが彼を作り、その全てがこの写真1枚の中に転写されています。
彼はいつも明るく凛とした人間で大人として自分を確立した人物です。
でももしかすると内面には"孤独"を抱えていたのかもしれないなあとこの写真から感じました。

僕は彼の師として何をしてあげられるのか。
彼の成長を見守りながら、僕もまた悩みつつ生きているのかもしれません。