鍋の会終了後DVD「Sound City」を弟子たちと鑑賞。
音楽家としての考え方、生き方を再考察しないといけないなあと思わさせられる内容。
ストーリーはNeveの卓を巡りSound Cityというスタジオでどうやって名盤が生まれてきたか、そしてSound Cityの終焉と作品作りのデジタル化、得たもの失ったもの、Neve卓の復活について。
音楽を愛する全ての人に見てもらいたい素晴らしい内容。
自分
プロとして活動する頃にはHDレコーダーもありDAW夜明け前だったがさすがにSound Cityのような手法ではなかった。
呆れるほどに多いテイク数、連日貸し切って徹夜で録音を続けること、それに付き合う人々の熱量
便利なものがなかったためにフォローして目的のものに到達するには完璧に弾くしかなかった時代。
だからこそあれだけの名盤がうまれたというのも納得できるし、現代にもっとも欠如してるエッセンスがこの不便さを乗り越える情熱かもしれない。
全く同じ手法で録音をすることは僕ら世代には不可能かもしれない。
けれど失ったものを現代に、少なくとも自分のやっていることに蘇らせることはできるかもしれない。
いや、そう信じて音源制作をしなくては名盤はうまれない。
名盤を生むという気迫なくして音楽家とは言えないかもしれない。
また考察しなくてはならないことに出会ってしまった。
今日明日で答えがみつかることではないのでこの先ずっとこのポイントに関して問題意識を高めつつ歩んで行こうと思う。
とても良いDVDを貸してくださった上埜さんに感謝!
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