2016/04/02

ナイロン弦ギター開発秘話2。

ギタリストにとってギターは声である。
自分は伴奏のギターとしてL-5を弾いているからL-5が自分の声である。
がしかしギターデュオAcousphereとして演奏する中では相棒の清水くんが奏でるリードギターの音色がメインであり、自分もその音を最も聞き、自分の声のように感じている。
ということだろう。

NIttono Model-T Nylonに出会って一度自分の目的とする音色が完成した。
もうこれ以上のギターとは出会えないだろうとも思う。
でも今回Knaggs GuitarsのギターChenaを手に入れてみてやっぱりまた考えてしまう。
これをナイロン弦にモディファイしたらどうだろう、と。
「歌うナイロン弦ギターの開発」というのは僕にとっての妄執なのかもしれない。
どのギターを見ていても常に飛来するアイデアであり、いまだに時折試してしまう。
すでに満足いく最良の楽器を手に入れているにも関わらず未だにそう思うのだからまさに妄執なのだろう。

今回入手したKnaggs Chenaはそういうモディファイにとても適していると思う。
いずれ試してみることはあるだろう。
でもこれは僕個人の妄執でありAcousphereの目標ではない。
次のAcousphereにはエレクトリックギターの音色を導入したい。
これは僕も清水くんもかわらない。
そのために手に入れたKnaggsなのでちゃんとエレキとしてのモディファイをしてゆく。
でもそれと同時にもう一度次の歌うナイロン弦ギターを求めてギターを探して行くのもいいかもしれない。
こうなったらとことんこのコンセプトにしがみついてみようとも思う。
人生は一度きりなのだから後悔ないように全力で走りたい。

[Acousphere Shige Schedule]
富山 澄銀菴(八尾町) Live&Clinic 4/23
東京 Acousphere Cafe(荻窪) Party 5/22
詳細は http://www.acousphere.net へ!