ギターの演奏がうまくなりたい、と本気で思うようになって一番最初に行ったこと。
それは自分がメインで弾くギターを決めて、極力それ以外のギターを弾かないということでした。
僕は幸いにも敬愛するTuck Andressさんが使用してるのと同じギター、L-5CESを購入していたので迷うこともなくL-5との道を選択しました。
おおよそ10年近くその生活を続けてきたのですが、その選択肢は間違いではありませんでした。
同じギターだけを同じ持ち方とプレイスタイルで弾き続けたことで、目視に頼ることなく感覚で目的の音に近づけるようになりました。
またギターを通して自分のコンディションを知ることができたり、ギターの日々の変化にも詳しくなり、楽器のメンテナンスについても強くなりました。
同じギターでピックアップを交換したり弦を交換したりしたことで比較やリファレンスも正確に行えて、正しい知識を体験として手に入れることもできました。
たくさんのギターを所有して、楽曲にあわせて並列に使うことにも憧れはありますが、ぼく自身はひとつのギターとここまで向かい合ってこれたことを嬉しく思っています。
そしてそうやって手に入れた鋭敏な感覚があれば、実は全てのギターに対して鋭敏になり、瞬時にそのギターの特性を理解して弾けるようになるものです。
この後の僕の演奏家人生には少し遊びをもたせて、新しいギターとの関わりも増やしてゆきたいと思っています。
そして新たに邁進しようと思うギターとの出会いもありました。
2013年は僕にとってスタートの年になりそうで、今からわくわくしています。