2013/01/16

コード機能について最近感じたこと。

さて、今宵最後に音楽理論の話。

最近生徒さんにもっともっと簡単にアドリブをとれるようになってほしいと思い、とうとうコード単位のアルペジオよりも楽な考え方としてTonic, Sub Dominant, Dominantの機能別にとらえて、三つのフレージングでアドリブするという方法論を指導している。
さすがにこれは簡単で、けっこう誰でもそつなく良い音を選択できるようになっている。
かなり良い考え方だと思うのでぜひギターを学ぶ人も、また教えている人も試してみてほしいと思う。

さてそんな中、IIIm7のコードがきた時のフレージングは理論書にあるTonicよりもDominantのほうが相性が良いという結果が出てきた。
僕も長年古い音楽理論書に書いてあるIIIm7=Tonicを鵜呑みにしてきたので、灯台下暗しといった感じの現象でちょっと驚いた。
落ち着いて考えればIIIm7とV7には共通する音が多いわけで驚くべきことではないのだが、自分の耳で再確認するという手間をおしんでいたかもしれない。
もう一回基礎の音楽理論で鵜呑みにしてきたことを再実験する必要があるかもしれない。

7つのDiatonic Chordを再分類できたら新しい感覚と出会えるかもしれない。
そして3つの機能に分かれるという固定観念も捨てたほうがいいのかもしれない。
2つの機能かもしれないし、4つ、5つの微細な機能に分かれるのかもしれない。
いずれにせよ7つよりは少ない数字で分類しないと分類する意味さえなくなってしまうが。

これからも自分らしい見方で音楽の不思議を解明して、みなさんにひろめてゆきたい。
もっと良い音楽文化が日本に根ざしてゆけるように!