2012/12/14

ひとつのギターにこだわるメリットとデメリット。

ひとつのギターだけをずーっと弾く。
僕の場合はこのGibson L-5 CESがそのギターだ。
憧れのTuck&PattiのギタリストTuck Andressさんが愛用してるギターなので、僕にとっては特別存在だ。
そのギターを自分も毎日弾けることをとても嬉しく光栄に思う。

ひとつのギターだけをずっと弾いてると目で確認しなくても感覚だけで弾けるようになってくる。
毎日、同じ距離、同じ手触りのコントローラーを触り倒すのだから当然だと思う。
だからマエストロを目指すのであればひとつのギターにこだわるべきだと思う。

しかし、それを数年実践してみてデメリットの存在にも気づく。
このL-5は僕がAcousphereのステージ用にセッティングしてるのでガッツのある音がする。
しかし短い時間演奏するだけで体力ゲージが激減するギターセッティングでもある。
攻撃力は強いが振るうもののHPを吸い取る魔性の剣みたいな感じだ。
ゆえに長い時間弾けない。
もっと練習したいのに。

ここ最近ギターレッスンの定位置が見つからず(以前の愛用スタジオは弟子に占拠された)にあちこちでレッスンしていたので、たいていミニギターを弾いている。
セッティングも柔々で初心者で指が痛くならないレベル。
少々ぶつけても気にならないし、軽いからいつでも首から下げてウロウロしながら弾ける。
音楽理論をホワイトボードにかきながらでも弾けるしとても重宝している。
そして演奏できる時間が長くなり、たくさん練習できるようになった。

ひとつのギターにこだわることも大事だけれど、ほんの少しでも間口を緩めて選択肢を広げれば良いとこどりができるのかもしれない。
しばしストイックな考えを改めて、いろいろ新しいことを試してみたい。
とりあえず弟子たちには、気軽な気持ちでいろんなギターにも触ってほしい。
でもメインギターとのコネクションを失うようにはなってほしくないけれど。