2012/08/14

損失回避という心理を考える。

Loss Aversion。
日本語では「損失回避」というらしい。
今日のTechCrunchの記事から学んだ新しい言葉だ。

仕事をはかどらせるために「ご褒美」をだす。
何かを成し遂げた後にご褒美ををあげるやり方が普通だが、研究によると成果報酬では効果はあがらないらしい。
先にご褒美を与えてしまい「ちゃんと成果をあげないと取り上げるよ!」と言うことによって学業成績があがったという。
つまりご褒美は先に与えた方が効果があるということだ。

人は一度手に入れたものを失うことを嫌う「損失回避」という心理をもっているらしい。
そういえば自分にも思い当たる節が有る。
この心理を上手に使えば自分や仲間達に高いモチベーションを与える事ができるようになるかもしれない。
またいろいろな場面においてこの方法は役立つ事があるかもしれない。

例えば大学教育の現場。
勉強にモチベーションのあがらない生徒さんもいるであろうが、学期の始めにクラス全員に100点満点を与えてしまう。
そして毎回のレッスンにおいて課題等こなせない時はその点数を一点、また一点と取りあげるとアナウンスする。
損失回避の心理により100点を守ろうと頑張るのではないだろうか?
どうだろう?

そういえば甥っ子たちは「お小遣いあげるから手伝って!」と頼むよりは「手伝わないとiPhoneとゲーム取りあげるよ!」と脅した方が良く言う事をきくような気がするなあ。
これも損失回避の心理かもしれないな。

自分の生活や仕事においてこの心理は良い動機付けを行うのに使えるかもしれないのでもうしばし研究したり学んだりしてみようと思う。