2011/10/18

数式において生み出されるメロディ

スティーブジョブズの流儀という本。
ビジネスを成功させるための方法論やスティーブジョブズの歩みをまとめた本です。
読んでいると音楽家や全てのクリエイターにとって大事なことを教えられます。

この本の中でジョブズは、
「イノベーションとは既存の物と物をクロスオーバーさせて生み出すもの」
と言っているんですが、良いソロメロディを生み出すにもこの考えは使えます。

例えばアルペジオを漠然と知っていて、それをランダムに弾いたり組み合わせても全部が良いメロディになるとは限りません。
でもアルペジオというコンセプトにもうひとつのコンセプトをクロスオーバーするとそこに整然とした「式」が生まれます。
その結果でてくるフレーズは大抵の場合何かしらの意味を持っていたり、コントロールされている感じが付加されて良いメロディに聞こえてきます。

あとは演奏者や作曲者がどれだけその「数式」を知っているかが大事になってきます。
数式の種類が多いほどたくさんのメロディを生み出すことができます。
しかも感性に依らずして実験と計算で無尽蔵にメロディが生まれるのです。