昨日は歌&ギターデュオで活動する生徒さんにボーカルレッスンを行っていたが、彼らの演奏を大きく前進させることができる良いアドバイスができた。
ここまで数ヶ月テクニックや基本練習と取り組んできたことで演奏家としてベースアップすることはできた。
しかしパフォーマンスするとまだ歌と演奏が”前に飛ばない”という感じだった。
大事なのは”自信を持って演奏する”ということだというのは明白だったが、「自信をもって!」というアドバイスはこの上なく抽象的で伝わらない。
しばし時間をかけてPaul Mccartonyの"New"などを参照しつつ、感動、伝える事、ほんとうの音楽とは?ということに説明を費やし、音源をきくことで感動体験を共有した。
その上で彼らの演奏は素晴らしいものであるということ、そして何よりこの場所には一緒に演奏する仲間を批難する人はいない、あなたたちは受け入れられている、だから気持ちを解放して演奏を楽しめば良い、ということを伝えた。
この言葉は言ってる自分の心にも響いて、前よりも仲間意識を強くもつことが瞬時にできたと思う。
その結果そのあとの演奏は”発表”ではなく”セッション”になり、おのおのがトライを繰り返し、そこから生まれる音を本当に楽しみ、音楽の勢いやレベルがぐんと上がった。
指導者としての自分にとっても貴重な体験となり、大事なことにたくさん気付かされた1時間のレッスンになった。
「人は言葉で変わることができる。感動できる正しい言葉がそこにあれば。」
人生をよりよくできるもの、それは言葉とコミュニケーションなんだ。