2014/03/14

Pat Metheny「Phase Dance」のアドリブを構築するまえの考察。


Pat Methenyの名曲「Phase Dance」をギターレッスンの生徒さんと一緒にギターデュオアレンジ作っている最中だ。
伴奏はある程度できあがってきたので次はメロディのコピーとアドリブコンセプトの解析だ。
Im7 - bVii maj7 というコード進行をくりかえし、その上でアドリブメロディが続く。
Im7はそのままAeolianモード(1,2,b3,4,5,b6,b7)で演奏すれば良い。
bVii maj7コードはAeolianモードから派生してくるDiatonicコードではない。
ということはModal Interchangeを介して挿入されてきたコードということだ。
まずは7つのモードに現れる全てのDiatonic Chordを並べておく。

Ionian = Imaj7, IIm7, IIIm7, IVmaj7, V7, Vim7, Viim7b5
Dorian = Im7, IIm7, bIII maj7, IV7, Vm7, Vim7b5, bVii maj7
Phrygian = Im7, bII maj7, bIII7, IVm7, Vm7b5, bVi maj7, bViim7
Lydian = Imaj7, II7, IIIm7, #IVm7b5, Vmaj7, Vim7, Viim7
Mixo Lydian = I7, IIm7, IIIm7b5, IVmaj7, Vm7, Vim7, bVii maj7
Aeolian = Im7, IIm7b5, bIII maj7, IVm7, Vm7, bVi maj7, bVii7
Locrian = Im7b5, bII maj7, bIII m7, IVm7, bVmaj7, bVi7, bViim7

7つのモードから派生するコード、bViimaj7が現れるのはDorianとMixo Lydianだ。
Phase Danceは元のKeyがマイナーキーなので親和性の高いモードはDorianとなる。
もしもモード、もしくはスケールを中心にすえてアドリブメロディを構築するなら、「Im7=Aeolian, bVii maj7=Dorian」とすれば良いだろう。
ここまでモーダルな考え方。