タック&パティのパティさんが使っているマイクはこちら。
DPA社の4011というモデル。
アコースティック楽器、とくにチェロやバイオリンといった
繊細な音を集音するためのセンシティブなモデルで、
レコーディングスタジオなどで使うハイエンドマイクです。
単一指向性なので向けた方向からの音だけ集音しますが、
ということは角度や距離を適正にしないとうまく集音できないので、
ステージで使うためにはマイクの特性や扱いを学んだり練習しないとなりません。
マイクというより「ボーカリストの為の楽器」といってもいいかもしれません。
これを使いこなせるからこそあのタック&パティサウンドが生まれる。
本当にすごい音楽家だと思い、尊敬します。
どのマイクでもそうですが、適正な距離を保たないと特性がフラットではなくなり、
ベース成分が大きくなってくる現象がおこるそうです。
「なんとかエフェクト」という現象なんですが、
タックさんの言葉が早くて聞き取れませんでした。
フラットな特性でボーカルを届けるためにパティさんはあのくらい
マイクと口の間に距離をとって歌っているんですね。
この知識を持った上でタック&パティさんの演奏動画をぜひみてほしいのですが、
「マイクを口につけて歌う」という感じではなく、
「自分の口の前にある空気振動を集音してる」ような雰囲気に見えると思います。
一番良い音をライブでも届けるために、繊細で取り扱いの難しいマイクをつかう。
そしてそれが可能になるためのやり方を見つけ匠の技を身につける。
そうやって人はProgressしてゆくんですね。
僕もその姿勢を見習って、今日も精進しようと思います!