2019/08/02

世界の国民車。


ここ数日Amazonでビデオ視聴の権利を購入して繰り返しなんども見ている映像がこれ「Topo Gear Cars Of The People」。
「車とは何か?」「車は我々にどんな恩恵をもたらすのか?」「国民車という構想は何のために生まれたのか?」「どの車が究極の国民車なのか?」と言った車好きでなくても人間の歴史や民俗を知りたい人なら楽しめるだろうとても深いドキュメンタリーになっている。
最初のスポットライトはVolks Wagen Beatleという車の誕生とその裏いあったナチスドイツ、アドルフ ヒットラーの政治的策略について。
車のデザインには独裁者の独断と偏見、隠された目的が埋め込まれているということを教えてくれる内容。
国民のお金で開発されたシャシーはビートルではなく戦争のための軍用車両になった。
あの愛らしいカブトムシのボディにはその後も全体主義の臭気が残留し、それがアメリカでのヒッピームーブメントやヌーディズムにまで繋がってゆく。
広い世界で多発的に起きた関係ない出来事が「車」というものを媒介して伝染してゆくということに気がつくことができた。
同じような事象が現代でも起きているので車選びには慎重にならないといけないと思うようになった。
ミサイルと揶揄される車のハンドルを握るのは御免被りたい。