感情というものが僕ら音楽家が扱うべき主題である。
怒り、悲しみ、失望、焦燥感。
喜び、感謝、達成感。
そういった人間らしい感情を時に癒し、時に導く事を音をもって行うのがMusicianというマジシャンの技だ。
しかし人はこの感情に支配され行動を起こす事がある。
感情論という言葉以外で定義できない理不尽な行動。
それは身の破滅へとつながっている。確実に。
その気持ちや行動したい欲求を誰かが外的にコントロールすることは不可能なのかもしれないけれど、自分は何度となくトライしている。
その人物を大切に思うからどんなに反対意見であっても届けるべきだ。
少しでも変化を与える事ができて行動がリーズナブルなものに変質してくれればと思いながらひたすら時間と言葉を割いている。
人を導く事は難しい。
永遠に解決しない主題。
それでも忍耐強くやるしかない。
僕らは無限ループの上で生きている。
それをわかった上でもがくために生きている。