林本くんとのレッスンでロックの有名なフレーズの中にどんなメロディの機能的流れがあるのか探っています。
写真はJimi HendrixのPurpleHazeの名演のリフ。
まず興味深いのはコード進行。
ロックの曲だからDiatonicの平凡なコード進行だろうとあなどってかかると痛い目にあいます。
bIIImajはIonianにもAeolianにもMixoにも現れないコード。
どこから来ているかというとPhrygianモードからきているんですね。
楽曲冒頭の二つ目のコードからModal Interchangeを引き起こしてるんですね。
多分Jimiはこれをモードの変換と思って弾いてなかったとは思うのですが、いずれにせよこの響きを選んで名曲を書いたのはJimiですからやっぱり天才と言わざるをえません!
それから冒頭のI7コード。
演奏ではI7#9が正確なんですがModal InterchangeをはっきりさせるためにTensionは省きました。
I7コードが冒頭ならばブルース=Mixo Lydianモードと考えがちですがJimiはここでも単純なMinor Pentatonicでフレーズを組んでいます。
あまりにも同時進行で様々な音階が微妙にズレて現れるので四角い頭で考えると謎が深まるばかりなのですが、この辺のズレや浮遊感が"Funky Music"の特徴なのかもしれません。
"Funky"という言葉を音楽のどういった事象を指すのか正確に学術的に説明するのは困難でしたがひょっとすると少しは定義をすることができるかもしれません。
ちょっと光明が見えてきましたね。
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