2016/06/18

Pat Methenyへの熱情。


新しい音楽を作りたい。
その欲求はいつでも持っている。
上の動画のプレイは研究途中ではあるが今現在僕が作った習作の中では最もイノベーティブなものだと思う。
たぶんわかってもらえないと思うので経緯を書き記しておこう。

Pat Methenyの楽曲「Minuano 6/8」。
ミヌワノシックスエイトと読む。
何年もこのシックスエイトという部分が謎だった。
楽曲は6拍子でできている。
だからシックスエイトなんだろうとは理解していたけど、なぜ拍子記号を付けたのかはわからぬままだった。

ブラジリアンギターの専門家であり弟子の外園くんにきてみた。
ボサノヴァかショーロに3拍子の楽曲はあるのかと。
そういえばないですねえ、というのがホカちゃんの答え。
彼ほどの人がそういうならそうだろう。
「3拍子のブラジリアンミュージックを作る」
これは面白い命題だ。
あの当時ブラジリアンミュージックに傾倒していたPat Methenyも同じように感じたのかもしれない。
その回答がMinuano 6/8なんじゃないかというのが僕の仮説だ。
ならば、僕はそれをギター一本で弾いてやろうと。

あらためて楽曲と向き合い研究した。
要となってるのはピアノとベース。
パーカッションではない。
そのふたつの音色のアーティキュレーションで楽曲のグルーヴが保たれていた。
ピアノは「チャッ、チャーチャ」というパターンでふたつめのレガートが肝。
ベースは「デーデーデー」という具合に徹底的にレガート。
これがなくなりスタッカートしたアーティキュレーションになってしまうとグルーヴはブラジリアンからレゲエに移ってしまう。
そこにブラジルの香りも面影もない。
こんな細部のアーティキュレーションのコントロールで3拍子のブラジリアン音楽を作ってしまうとはPat Methenyとはどこまで凄い人なのか。

ギターでの再現も大変だった。
指がちょっとでも言う事を聞かないとグルーヴは消え去ってしまう。
今まで以上に微細な動きを指が出来るようならないとこのアレンジはなりたたない。
繰り返し練習することで徐々にブラジリアンのリズム、いやMinuano 6/8というたったひとつのグルーヴをギター一本で再現できるようになった。
この成果を音源に残し、発表しなくてはいけない。
そしていつの日かPat Methenyにきいてみたい。
3拍子のブラジリアン音楽をクリエイトしようと思ったのか否か。

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