つい先ほどまで若い人たちと音楽文化の変化、そしてこれからどうあるべきかについて長い時間討論をしてきた。
普段だと僕が師匠という立場から話してしまうことが多いのだが、今日は若手中心に自由闊達な意見が飛び交った。
おかげで新しい側面をたくさん気づかせてもらうことができて、心底勉強になった。
同世代の人と同じ議題で盛り上がっても世代が共有する空気感から逃れることはできないと僕は思う。
その点世代が違う人たちは感じている空気が全く違うので、自分の感性が通用しないことを知ることができる。
今日の発見は「カバーソングに対する憧憬」を若い人はあまりもたないということ。
彼ら曰く、個人のオリジナルでも過去の名作でも特に分け隔てなくフラットな感性でクリティサイズできるということなので、世間でよく言うカバーソングの方が訴求力がある、というのにピンとはこないそうだ。
僕は真逆に考えていたし、そう音楽業界の人からも教わってきたのでかなりの衝撃だった。
もちろんその意見をきいただけで自分のライフスタイルがぐるっと変わるわけではないが、少なくとも時代の微細な変化としてこの事実は受け入れなくてはならないし、いずれくる違った感性の時代にむけて備えてゆかなくてはならないなと考えさせられた。
オリジナル曲とも向かい合う時期がきたのかもしれないな。
そして自分の感性を刷新してくれる若い感性の持ち主たちに感謝。
彼らについてゆけるよう頑張らなくては!