2013/02/12

ギターの弦高セッティングの指標にしてること。

本日は一日、家族のケアと料理で一日が終了した。
たまにはこんな日があっても良いかなと頭では思いつつも、音楽好きとしてはギターが弾けなかったことを少しだけストレスにも感じる。
こういう時は音楽的なブログを書いて発散させるのが最良の策。
ということで音楽の話を。

今日はギターの弦高セッティングについて。

よく「ギターの弦高は何ミリになってますか?」という質問を聞く。
その都度だいたいこのくらいだよと答えてはいますが、握力の個人差などもあるので物理的な弦高の数値は役に立たないとも説明している。
なので個人個人にあった、ギターの個体にあったセッティングを施さねばならない。
問題は何を指標にすればよいのかということだ。

ギターが生音でいい音に鳴って、大きな音量で張りもあるサウンドというのが目標ならば弦高は高い方がいいと思う(常識的な範囲で。高すぎると指に食い込んで鳴らなくなるので)。
でももちろん弾きにくくなる。

弾きやすいほうがいいというなら弦高は低いほどよい。
ヴィブラートのかかりも良いし、スライドもエネルギーを逃がさないで弾ける。
サステインも長くなって歌うギターになるだろう。
でも張りのない音になって迫力はなくなるし、Buzzも起こりやすくなる。
タッチハーモニクスも出やすくなるのでプレイがくっきりしなくなる。

このように何かに偏ってしまうと何かを失ってしまう。
大事なのはバランスだと思う。

さて、僕の場合の指標はこうだ。
・自宅で弾きにくく、ステージで弾きやすい弦高(テンションが高くなった状態での演奏をギターが受け止められるように高めにセッティング)。
・思うようにスラッピングサウンドが作れるように強く弾くとBuzzり、普通に弾くとBuzzらない弦高。
・長く弾いて左手が疲れすぎない弦高。
・左手のタッピングだけで音が立ち上がる弦高。
・左手を離したときにタッチハーモニクスが暴れずに治まる弦高。
・6本の弦全てが同じようなテンション感でコントロールできる弦高。同じ力でベンドして同じくらいの音程ベンディングできるかでチェック。

以上が僕の場合の弦高セッティングの指標にしてる部分である。
季節によってもネックの状態が違うので維持するのは難しいが、そこは大雑把にトラスロッドと反りの調整でなんとか済ませている。
この文章がAcousphere Recordの弟子たちと、ギターと真剣に取り組んでいる素晴らしい音楽家の人の参考になることを願いつつ。