2012/01/30

Jaco Pastorius的親指配置。

ギターのネックの持ち方に関する考察をもうひとつ。
普段演奏者のビデオをみていてもなかなか見えてこない親指の位置。
これにも大きな秘密が隠されている。

通常は親指をネックの後ろの中心部に回しそのまま物を握るように押さえていることが多い。
それは基本形としてはお手本になる良い握り方だと思う。
コードフォームの移行もスムーズだし自由にポジショニングしやすい。
親指をネックに引っ掛けるスタイルに比べたら断然良いと思う。

でも難点もある。
握力が必要になるということだ。
しっかり握ってあげないと弦をホールドできないし、持続力が出ない。
持続力をキープするためにJacoがやっていた親指のポジショニングは写真のようなものだ。
親指でネックを指圧するように握り人差し指や中指達と力点をずらす。
これによりテコの原理を使うことができて、その分握力に頼らなくても長い時間フォームを維持できる。
メロディを弾いてもしっかり弦をホールドできることで出音がクリアで太く響いてくる。
全てのプレイにおいて良い効果が得られると思う。

Wesと同じく、Jacoもまた素晴らしいテクニックと考え方を身につけていた。
イノベーションを起こした人物は常に僕らの想像よりも巨大であると思う。
だからその人物から学ぶことを怠ってはいけない。