2011/11/08

自分への贈り物。

つい先日の10月某日、とうとう自分は40歳になりました。

大学を卒業した22歳。
世の中は就職氷河期で連日リクルートするも求められず浪人。
ならば自分の人生、好きに生きてみようと決意。

必死にアルバイトで稼いだお金でバークリーへ留学したのが23歳。
帰国後実家で細細とギターレッスンをはじめ、並行してギターでサポートの仕事もはじめた25歳。

若くて甘く見られることが多く理不尽に扱われた20歳台後半。
早く30歳台になって待遇を改善したいともがいていた20歳台も過ぎ夢の30歳に。
ようやく大人の音楽家ビジネスマンとして認められ大きな仕事もさせてもらい、一番学ぶことが多かった時代。

その30歳からの時代は、インターネット登場、NapsterによるMP3ファイル交換、iTunes誕生、CDフィジカル販売の終焉、YouTube誕生、メディア失墜とまさに音楽家にとって激動の10年間。
毎日情報を集めシンクタンクし、どうしたら音楽を続けてゆくことができるのかを考え行動する毎日。
ただただ必死だったように回想してしまうひとまとめの時間。

そして40歳。
何が変わったかといえば、何もかわってはいない。
大学を出て、世の中にはみ出て、ハングリーな気持ちのままの自分がいる。
きっとそれはこれからもずっとかわらないだろう。

でもいつまでもPlayerでいてはいけない。
自分はもう40歳の大人なんだ。
これからはLeaderにならなくては。
旧弊を打ち倒し若い人たちを助けてゆかなくては。
それが大人じゃないかと思う。

そんな決意と自分への40年の労いを込めて、憧れだった時計を手に入れました。
自分への贈り物。
次の10年一緒に時を刻み続ける相棒。