2013/03/31

モーションブルー!

Acousphere奥沢です!
タック&パティさんの今年の日本公演最終日、
横浜のモーションブルーにきています。
この短い間に三回目のサウンドチェックを見せていただきましたが、
音に対するこだわりは毎回すごくて、
今日も勉強になりました!
あとはライブ!
もう終わってしまうなんて寂しいです!

相乗効果。

Acousphere奥沢です!
さすがに連日連夜のライブ見学&裏方仕事で疲労困憊して、
ここ一晩ブログを休んでおりました。
あまりに密度の濃い時間の中にいますもんで、
脳みそもちょっとオーバーヒート気味。
時間はかかりますが、少しずつ文章にして整理したいと思います。

今日は気楽な話を一本。

去年の春に僕はギターを習いにタック&パティさんのおうちを訪ねました。
ちょうどアドリブ方法についての新しいコンセプトを模索していて、
それをWes Montgomeryを研究対象に行っていたので、
その僕なりの研究結果について質問するという感じでレッスンを受講しました。
僕の考察があってる部分もあったり、また違ってた部分もあって、
そこをタックさんがデモンストレーションしながら仮説をたてたり、
説明してくれたりして素晴らしいギターレッスンでした。

で、一昨々日くらいの楽屋にてタックさん、
「シゲがWesの研究成果を持ってきたあの日から
自分も学ぼうと思ってWesのCD全部買ってみた」
「やはりジャズの歴史の流れにおいてとても重要なギタリストだと改めて感じたよ」
「研究するキッカケを与えてくれてシゲ、ありがとう」
「こういう仮説を立てることもできるんと思う。それは…」

すっかり僕の研究テーマが奪われて、おまけに先にゆかれてしまっていて。
いやあ、でも感激でもありました。
僕の質問がきっかけで、あのタック&パティのタックさんが新しいことを
発見して、それをまた演奏にとりいれてゆく過程があるなんて。
本当に光栄です。
またそんな風に相乗効果を生み出せるような質問ができるように、
僕もWesの研究を独自に頑張らなくては!

2013/03/29

腹拵え!

コットンクラブへ向かう前の腹拵え。
今日は荻窪の中華徳大のチャーハン!
ひさしぶりに中華を選択しましたが、
相変わらずのおいしさ!
元気がでました!

サウンドチェック ワンスモア。

今日からタック&パティさんのステージはコットンクラブにうつります。
早めにVenueに到着してサウンドチェックからスタート。
勉強する身としてはまたあのすごいサウンドチェックを見られるかと思うと嬉しい反面、
忙しい日程の中で何度もサウンドチェックを行うのは大変で、
おふたりは本当にタフで強い精神の持ち主だなと改めて尊敬します。

オーディエンスが聞く音を自分たちの責任で補正する。
あたりまえのことのように聞こえますがたくさんのミュージシャンが踏み込めない分野であります。
限られた短いライブ前の時間をその日演奏する楽曲のリハーサルに使わなくてはなりません。
ステージに設置された自分用のモニタースピーカーの音色を補正して、
その日弾きやすい環境を整えるのに時間を費やさなくてはいけません。
だからどうしても会場のサウンドは後回しになってしまい、
エンジニアさんの判断におまかせする状態になってしまいます。
才能を持つ人々が分業で行うことでクオリファイを満たす事ができるのも大事です。
でも、自分にしかわからない、自分の音を届けるために全てをコントロールする。
そのためにスキルアップするのが大事なんではないでしょうか。

今日も素晴らしいサウンドチェックを見学させていただいて、
自分のスキルアップのためのPricelessな体験をしてこようと思います!

備忘録。タックさんの言葉。

今日タックさんよりいただいた言葉を備忘録として記しておきます。
疲労困憊気味なので、箇条書きで失礼!

・新しく発明されたギタースタイル、テクニックにもルーツがある。
・ルーツを学び、新しいスタイルの前にどんなものを学んだのか知れば理解が早まる。
・新しく発明されたスタイルは複雑で理解が難しい。
・だからこそまずはルーツを学びマスターし、学ぶ為の台座の基礎工事をしなさい。
・ジャズにおいて重要なギタリストはWes Montgomeryに尽きる。
・Wesのスタイルの中にこそ本質的な大切なものが眠っている。
・いまだからこそあえてWesに回帰するのに良い時かもしれない。
・スケールという考え方は完成されているが事象を言い当てないときもある。コードトーンを中心にして考える方が大切かもしれない。

今日も良い言葉が多すぎて、頭のCPUがショート寸前です!
明日に備えて休まねば!

吸引力。

タック&パティさんの楽屋は連日すごい人がやってくる。
今日楽屋を訪れた方は日本を代表するジャズギタリスト、小沼ようすけさん。
ジャズライフなど音楽雑誌で特集が組まれるような方だ。

音楽家同士、楽屋ですぐに打ち解けあってギターの話に花が咲く。
興味と感動とで輝く瞳はまるで子供のように純粋で、
そういう笑顔をみてると僕も音楽家でいて良かったなと嬉しくなる。
とっても素晴らしい楽屋でのミーティングだった。
きてくださった小沼さん、ありがとうございました!

それにしてもタック&パティさんはすごい。
たくさんの第一線で活躍するミュージシャンがこぞって憧れている。
みなが子供のような笑顔で楽屋を訪ねてくる。
Musician's Musicianという称号は彼らの為にあると思うほど
タック&パティさんの楽屋の吸引力はすごい。
僕もその吸引力に引き込まれて、15年以上追いかけ続けている。
まるでダイソンの掃除機のようだ。

キャッチコピーはこれだ。
「タック&パティ。それは吸引力の落ちないただひとつのミュージシャンです」

2013/03/28

知識というフィルター。

知識とはフィルターだ。
そのサングラスをかけることで物事がハッキリ見えてくる。
しかし偏光されることで見えなくなる物事もある。

タック アンドレスさんのギタースタイルを長く研究し、
ずいぶんたくさんの知識を積み重ねてきた。
グルーヴィでリズミカルな演奏はパーカッシブなサウンドを付加することで生まれるということを発見し、
それが可能になる右手のテクニックを身につけて理解してきた。
タックさんの演奏を分析するときも、聞こえてくるパーカッシブなサウンドが
狙って行っているものだと解釈するようにし、
そのおかげで素晴らしいコンセプトをたくさん発見することができた。
それが自分の今の演奏に役立っていて、よりTuck Andress Likeな演奏が可能になった。
僕の知識というサングラスは多いに役に立っている。

昨夜、楽屋で質問をした。
「このパートでパーカッシブサウンドをを付加するためにこういう動きをしてるんですか?」
タックさん曰く、
「Ummh. I don't know. Let me check !」
考え込みながらしばし演奏するタックさん。
「Ocasionally, It was happen sometimes maybe.
But I didn't realize what I am doing. It's interesting !」

実は、そうじゃないかなと僕も少し感じていたのでこの質問をしたのだが、
僕もタックさんのコンセプトを自分の知識のフィルターによって偏光しているかもしれない。
パーカッシブサウンドありきの演奏をしていると。
昨日の質問はそのサングラスをはずすキッカケになった。
タックさんの今の演奏はパーカッシブサウンド主体ではない。
どうメロディアスにギターを演奏し鳴らし、パーカッシブサウンドを最小限化するかが命題だ。
しかもGrooveをContainしながら。

その考えの中から生まれているあの演奏で立ち上がってくるパーカッシブサウンドは、
「Ocasionally Happen」と呼ぶべき偶然の産物なのだ。
今日から僕もパーカッシブなサウンドを分析の対象にいれずに実験してみようと思う。
自分の知識のサングラスを外して、今一度純粋にタック&パティの音楽と向き合ってみよう。
今夜のブルーノートが今から楽しみだ。

今日タックさんから学んだこと。

さすがに疲労困憊ですが、もうひと踏ん張りして執筆!
が、がんばるぞ。
今日タックさんに質問した事について。
箇条書きにて失礼。

・この何年もかけてギター演奏におけるパーカッシブなサウンドの比率を下げている。
・なぜならその方が音楽的だから。
・そもそもOne Man Rhythm Sectionの考えはギター1本でドラム、ベース、コードを過不足無く同時に弾くというもの。
・なのでドラム表現、パーカッシブサウンドを取りいれることが最初の課題であり、それをフィーチャーしたスタイルから演奏ははじまった。
・過去の演奏ほどパーカッションサウンドが強いが、年々減らそうと考えた。
・でも減らすとグルーヴの表現が難しくなってくる。ルーティーンの演奏の方がリズムは圧倒的に安定しやすい。
・それを減らすのはグルーヴを不安定にするなどの問題点があるが音楽的な表現では上だ。だからその方向へ進むべきだと考える。
・最終的にはパーカッシブなサウンドをギターから出さなくともあらゆるグルーヴが表現できるようになるのが究極の形態のひとつ(全てとはおっしゃらないのがタックさんらしい)だと考える。

僕自身、いまやっている一番新しいソロギターアレンジにおいて、
このパーカッシブサウンドのコントロールに難儀しているので、今回のアドバイスはとてもためになった。
しかし、何かをマスターしたら今度はそれを捨てて、それでもその情報をContainしたままでいなくてはならないとは、なんとも難しいし逆説的な考え方だ。
やっぱり物事の捉え方、答えを出すまでのフローチャートの流れが独特だと思う。
とてもあんな風にはなかなか考えられないと思う。

タックさんと話していると時折Back to the Futureのドクを思い出す。
Geniusと呼ぶべきか。
Mad Scientistと呼ぶべきか。
どちらもすごい人に与えられる称号だが。

タック&パティさんの大切な人がスタジオにやってきた!

備忘録続き。

そしてライブ終了後、一人のゲストを連れてスタジオまで帰ってきました。
かれの名は「Kazmasa」。
タック&パティさんの大切な古くからの友人であります。
1988年の初来日公演からずっとタック&パティさんのファンで、
その頃から旧交をあたためてきた方で、
タック&パティコミュニティの生き字引でもあります。

このライブの為に伊豆からかけつけてくださった彼。
ライブ終わったあとに聞けば、なんと宿が決まってないとのこと。
なので半ば強引にスタジオまで連れてきてしまいました。
今夜はAcousphere Studioに一泊していただくことに。

ついてすぐに弟子も集めて懐かしのタック&パティストーリーを話す会。
どんなことがこれまであったのか、貴重な話をきくことができました。
いまや幻となった音楽グループのライブなんかも体験してきてうらやましい限り。
できるだけたくさんのライブや音楽家をこの目でみたいですね、音楽家としては!


今日の出来事!

今日もライブ見学&裏方でさすがに疲労が!
がしかし、備忘録を残さずには休めない性分なのでがんばって執筆します!

タック&パティさんの今日のコンサートでは奇遇な出会いがふたつありました。
おひとかたはギタリスト谷本光くん。
いわずとしれた日本のニューエイジギタリストの若手ホープ。
19歳から北海道では有名人でしたからすでにベテランではありますが、
これからの日本を背負うギタリストの一人になる人ですね。

何年も前に北海道で共演していらいの仲ですが、
まさか今日、ブルーノートで再会するとは!
彼も今は僕と同じような考えで音楽を続けているそうです。
僕もがんばって、彼と良い情報を共有できる先輩にならねば。

もうひとかた、日本を代表するピアニスト扇谷研人さん。
マルカートのタテヤマユキさんのサポートを僕がギターでやっていたとき、
テレビ収録のスタジオライブで共演させていただいたのが研人さんでした。
のびやかで優しく包み込む演奏と、ラテンのリズムまでグルーヴィにこなすテクニシャン。
共演は一度、その日だけでしたがそれいらい長くファンでした。
カシオペアの野呂一生さんとバンドを結成して活動なさったりと、
いまは日本を代表するピアニスト。
素晴らしい演奏をする人が、あたりまえに認められて有名になる。
音楽のフィールドは頑張った甲斐があるフェアな場所で素晴らしいですね。

そんな研人さんが僕と同じようにタック&パティの音楽に惹かれ、
同じライブを同じ気持ちで、お互いに知らずに見ていたとは。
なんという偶然、ともいえますがきっと「必然」なんでしょうね。

僕が素晴らしいと思う音楽家がみなタック&パティでつながっている。
ますますタック&パティさんの素晴らしさを噛み締めています。
明日はどんな素敵な出会いがあるか、楽しみにしたいと思います。
本日きてくださったみなさんありがとうございました!

勉強中!

Acousphere奥沢です。
本日はタック&パティさんのブルーノート公演二日目でした!
今日もおふたりは絶好調そのもので、懐かしいナンバーを中心に
パワフルなステージをみせてくださいました!
とくにタックさんのソロギター「哀愁のヨーロッパ」が今日はすごくて、
演奏あとにお話を伺ったのですが、いままでの考え方をいっさいやめて
はじめて弾いてみたのが今夜の2ndステージだったとのこと。
これまでで一番「フリージャズ」っていう感じで本当にすごかったです!
明日はブルーノート最終日!
明日も勉強しにいってきたいと思います!

2013/03/27

進化は現場でおこっている。

ライブ前のサウンドチェック。
タック&パティのおふたりはとうとう全ての音階を周波数で捉え、
整数倍でない周波数でエンジニアの方に指示を出し、
かつてないほど正確無比なサウンドチェックをなさるに至っていた。
昨日はそれをみて衝撃だった。
「この人たちはどこまで進化するのか!」
その凄さに圧倒されて心拍数があがった。

オーディエンスが聞くメインスピーカーサウンドをチェックするというだけでも、
普通のミュージシャンの常識を覆したすごい行いだ。
タック&パティさんの持つエンジニアリング能力と、ステージモニターを排し、
インイヤーモニターにして自分達専用のサウンドが完成しているおふたりにしか
できない芸当で、そのこだわりのレベルは半端ではない。

これまでライブハウスに設置されていた音色補正の機器はGraphic Equalizerだった。
あらかじめ設定してあるいくつかの周波数しか補正することはできない。
周波数補正できるポイントは1オクターブの中に3ポイントしかない。
英語では「Three Octave EQ」と呼ぶ。
それゆえにこれまでタック&パティおふたりのサウンドチェックでは、
「125Hz, 3db down please」
「250, 300Hz, both down 1db.」
とそれらの値の周波数だけが指示されていた。

時代が進み、現在はデジタルのParametric EQが導入された。
無制限にどんな周波数でも、何チャンネルでも増やして音色補正できる。
ブルーノートやコットンクラブがその環境になってもう5年くらい経つ。
そして昨日、タック&パティさんたちは、
「211Hz, very tight curve, 1db down please.」
と普通に指示なさっていた。
もちろんその音の実体がどれであるか、その結果どういう効能が生まれるか知ってだ。
昨日のサウンドチェックは僕にとって全く新しい世界、未曽有の体験だった。

あのタック&パティが今だに学び、進化している。
その姿勢もすごいし、そして自分たちを磨く環境につねにいることもすごい。
この才能、この環境あってはじめて到達する遥かな世界。
自分もここに踏み込んでゆきたい。
そのために、やっぱり現場にいなくちゃいけないと思う。
その物事が目の前で起こっている現場に。
読んだだけでは、理解できない世界がある。

トライアドの効能についてタックさんとお話しました。

本日、師匠であるタック アンドレスさんと少しだけ音楽に関する話をすることができた。
一年前にサンフランシスコを訪れた時に学んだことで、ギター演奏の新しいフェーズに移ることができたという話と、
そのキッカケになったのがトライアドコードを覚えたことという話、
それを今どう活用しながら勉強しているかという話。

もともと小さなトライアドコードのかたまりを覚えるのは伴奏の自由度アップ、
そしてソロギターアレンジメントを作る際のトライアドメロディのためだった。
がしかし一番効果が上がったのはアドリブ、Improvisationの時だ。
コードフォームに対してそのコードトーンの発見が早くなり、
それらをうまく発展して使うことで作曲しなくともかっこよいアドリブメロディが生まれてくる。
これもトライアドコードを覚えることによって得た副産物だった。
ひとつのコンセプトでも違った立場から眺めると違うことに役立つということかもしれない。

まだまだトライアドから発見できることやコンセプトは多いかもしれない。
いましばらく、スケールやフレーズコピーと分析をあきらめて、
自分らしいアプローチを探すためにもトライアドコードとアルペジオをもっと学びたい。

タック&パティ来日公演、初日!

Acousphere奥沢です!
本日は二年ぶりとなるタック&パティさんの来日公演の初日。
ブルーノート東京に僕もいって観劇してきました!

今回のおふたりのライブ、演奏はまさに「絶好調」でした。
演奏した楽曲は「Love Warriors」や「Tears of Joy」といった
初期のアルバムからの選曲が多くて、
まるで2000年代初頭のライブにタイムスリップしたような感覚で見れました。
こういうドキドキする感覚は久しぶりで、ライブを見ながら自然と笑顔になってしまいました。
タック&パティさんのファンの方は必見のライブだと思いますので、
ぜひ時間をやりくりして是非ブルーノート、コットンクラブ、
モーションブルー横浜へおこしくださいね。

今回なぜ初期のアルバムからの選曲が多いのか。
それは楽屋での会話からはじまったように思います。
ブルーノート東京は25周年を迎えるそうです。
現在のお店になるまえの小さなブルーノート東京の時代から出演していたおふたり。
25周年という話を聞いたことで昔を思い出し、自然とあの頃の演奏曲が弾きたくなる。
そういうことなんじゃないかと思いますが、何か他にコンセプトがあるのかも。
本当にライブというのは一座建立で、その時々で関わる人、
交わされた言葉によって化学反応がおきて奇跡がおきるんですね。
こんな事が毎晩のように生み出されているブルーノート東京というホール。
東京になくてはならない大切な場所だということを痛感しました。

この後も自分も一人のファンとして足繁くブルーノートに行きたいと思います。
ひとつでも多くの音楽の奇跡を体験して、音楽家としての自分を磨くために。
そしてモーションブルーに出演するアーティストの一員として、
僕らAcousphereも音楽シーンを守っていけるよう頑張りたいと思います!
明日も素晴らしいライブの現場からレポートしたいと思います!

2013/03/26

Sound Check !

Tuck&Pattiさんの二時間に及ぶサウンドチェックがついさきほど終わりました。
素晴らしい音色にホール全体が変化してゆく様は感動てきでした。
ちょっと休憩したら今度はステージです。
おふたりとも相変わらずタフ!

はじまり!

今日からTuck&Pattiブルーノート公演です!
さっそく到着!

テリー サンダースというギタリスト。

Tuck Andressさんから伺った面白いストーリーをひとつ。
実話です。

サンフランシスコエリアにかわったギタリストがいます。
名前はテリー サンダース。
有名なテリー サンダースさんとは別人の、
サンフランシスコエリアで活動するギタリスト。
タックさんがギターを習った数少ない先生のおひとり。
もちろん音源も残ってなければ写真も動画もありません。

タックさんをして、
「He is Crazy !」
というほどのギタリストらしいのです。
僕からすれば既成概念なく何もかもやっているタックさんこそ、
クレイジーと呼ぶに相応しいと思うのですが、
上には上がいるということなんでしょうか。

タックさんがある日習いにゆくとEarth Wind & Fireの曲をやることに。
タックさんと一緒に弾き始めるとテリーさん、コード進行をギタリストらしく
ストロークなどで弾くのではなく、ベーシストと全く同じラインを演奏はじめたそうです。
その上ギターリフも原曲と同じまま時折混ぜ、管楽器隊と同じボイシングのSoliをギターで弾き、
ボーカリストと同じニュアンスに近づけてメロディを弾き、
その上ドラムソロまでギターで再現してみせたそう。

タックさん曰く、
「テリーは本当に何から何までギターだけでコピーしていたよ」
「でもそれらを独立したパートとして演奏していた」
「それを同時に一人で弾けないかって考えたのがOne Man Rhythm Sectionというコンセプトのはじまりだったかもしれないね」

天才が生まれる背景には、名もなき天才がいるのかもしれません。
そして僕もまた、その系譜の先にいけるかもしれない自分がいることを感じつつ、
責任を果たしたいと強く思っています。
きっと出会うことはないのでしょうが、テリー サンダースさんに感謝。

やっぱりタック&パティさんは凄すぎる!

Acousphere奥沢です。
今日はここまで受講してきたTuck Andressさんのインタビューを見返して、
ひとりじっくりと勉強をしていました。
いまちょうど2003年にギターレッスンを受講していたものを見返しています。
本当にギターにまつわるありとあらゆるテクニック、アイデアに言及しておられ、
ただただため息がでるばかり。本当に大天才としかいえません。

どんな事をおっしゃってるかというと、メロディの弾き方について。
どちらかというと伴奏のギタースタイルや、ソロギタリストとしての
見え方が強いタック アンドレスさんなんですが、
実はシングルノートによるメロディプレイやアドリブに関しても
最強の演奏をする方なんですね。

さておっしゃってることを簡単に箇条書きします。

・スライドは弦をスライドさせる距離でニュアンスが変わる。
・なので1フレット分、2フレット分、3フレット分、それ以上と全部練習せよ。
・そしてそれらの特性を事前に理解しておくべき。
・スライドしながら少しだけ弦をベンドしておくアイデアもある。
・7フレットで弾いた直後に同弦の5フレットへ激しくスライドダウン、
その直後にベンドアップして同じ音程に戻すと面白いニュアンスになる。
・実用的でないと思われる危険度の高いテクニックも実際の演奏に使うべき。
・極端な練習をしておけばアレンジの幅がひろがる。演奏も豊かに。
・シュアな演奏よりもリスクを犯す演奏を心がけるべき。
それがライブステージを彩り、演奏者自身を飽きさせない。
などなど。

いやあ、文章で説明するだけでは伝わらないですね。
やはり僕がこれらのテクニックをマスターして、
タックさんのかわりにチュートリアルの動画を作らないといけないな。
こんなすごい情報は絶対にみんなで共有しなくてはいけないんですよね。
そしてすべてのギターを愛する人が同じように演奏できたら、
世の中はもっと華やかで楽しい場所になるはずですね。
自分にしかできないこと、少しずつでもやらなくては。

明日からはタック&パティ、BlueNote公演です。
僕もスタッフとして参加して演奏をみながらたくさん学んでこようと思います。
そしてモチベーションをあげて、次のプロジェクトへむかって
しっかり邁進したいと思います!

2013/03/25

カフェ営業終了!

本日のAcousphere Cafeの営業もさきほど無事終了。
これからまかないご飯をいただきます。
今日はまだメニューに載せていないパスタ、
レタスとアンチョビのパスタです。
僕の両親がやっていた菜の花亭の看板メニューだったこちら。
いまはやしもとくんが父と母から熱血指導を受けながら、
メニュー復活へむけて猛練習中です!
すっかり自分のモノにしてきた感じがするこの一皿。
そろそろランチセットにいれてみようかと思います。

しかし、カフェを仲間で営業する毎日は楽しいですね。

質問の準備。

本日も一日よく働きました。
自分の作業を片手間にやりつつ、基本は弟子達の始動と仕事の手伝い。
まだ楽曲やコンテンツの資産もなく、キャリアもこれからの彼ら。
正しくキャリアを積み重ねてゆけば誰でもプロミュージシャンになれます。
その正しい道を指し示すのが先輩ミュージシャンの責務です。
今日もかれらを良く指導できたと思います。

普段は指導することが一日の業務の大半ですが、
明日からは一年ぶりにたっぷりと音楽を学んできます。
そう、タック&パティのおふたりが来日公演するのです。
ステージをしっかり見て、自分の中で疑問に思っていたことのヒントをつかみ、
そしてお時間のあるときは楽屋で質問する。
たいへんお忙しいスケジュールですので、
どれだけ直接質問できるかはわかりませんが、
その分、ステージを真剣にみつめて何かしら掴み取ってこようと思います。

学ぶときに大切なことは「自発的な質問をもつ」ということだと考えています。
自発的な質問を持つ為には事前の予習が必須になり、
それだけ勉強してから自分に必要なことを的確に聞けるということでもあります。
そうやって質問からはじまったレッスンはかならず盛り上がり、
そして有意義なものになります。
僕が今回にむけて予習してきたことはたくさんあります。
ソロギターアレンジにおけるトライアドコード、
アルペジオ中心主義のアドリブ方法、
I Wishのソロギター習得などなど。

明日はどんな質問をするべきか考えて、準備して、
お会いしたときに時間を有効に活用できるようにしておきたいと思います。

写真はAcousphere Studio前の桜。
去年の冬に植えた新人なのですが、
すでに素敵な花を咲かせてくれました。

2013/03/24

桜が咲きました。

4年くらい前から、母と僕の二人がスポンサーとなって、
Acousphere Cafe回りの庭に桜の木の植樹を続けています。
現在4本の桜を植えたのですが、その一番上の長男の木が写真の木で、
すでに満開の桜をみせてくれています。
春には美しい花をつけ、夏に向かって大きな葉をつけて木陰を生み出し、
住む家を直射日光から守ってくれる桜の木。
まだまだ温暖化は進むでしょうから、自分たちにできる小さなことですが、
植樹を続けてゆきたいと思っています。

To Guitar Lesson Student

昨晩のギターレッスンのフォロー記事をアップしておきます。
こちらの写真はギターの指板上にひろがる転回形、インバージョンコードの表です。
和音を転回するというテクニックはすごく当然で、
知識として知ってる人は音楽を学んでいる人なら多いと思いますが、
ことギタリストの演奏の中でインバージョンのコンセプトがあらわれることはなく、
ほとんどのプレイヤーが基本のTrans ChordかTension、4thVoicingに終始しています。
インバージョンは転回形なので、コードの機能を全く損なうことなく、
美しいハーモニーを提供してくれるという点では代理コードとは全く違う捉え方です。
伴奏のコードワークのバリエーションを増やしたい人は、
このインバージョンの習得こそが一番大切だと思います!

ProgressかOver Specか。

Acousphere奥沢です。
相変わらず、飽きもせずに、優柔不断に、
iPadとiPad miniの使用感を交互に試しております。

まだそれをやってるのか!とツッコミを入れられそうですが、
正直どっちが良いマシンで、自分のライフスタイルを良くしてくれるのか、
最近はよくわからなくなってきました。

モビリティからいえば絶対にiPad miniが良いと思います。
とにかく軽い。なのでカバンにいれても疲れません。
文章を作るにも最適なサイズで、
とくにソフトウェアキーボードのピッチはiPadよりも打ちやすい狭さ。
仕事がとってもはかどります。

しかし、処理速度の遅さ、Wi-Fiのつながりにくさ、
メモリが少なくてクリップボードしておけないところなど、
仕事のパートナーとして頼れるというほどではないのです。
使っていていつも、ちょっと心配なんですね。

文字が小さくてウェブ閲覧は正直やりにくいです。
その都度ピンチして拡大すれば良いともいえますが、
どうも使い方だけでは解決しない場合もありますね。

iPadはさすがの完成度だと思うようになりました。
必要最小限というところを見切って作った完璧なサイズ、完成度。
映画を見ても迫力あるし、ウェブ閲覧も見やすい。
処理速度も申し分なしで、メモリも十分で安心。
ノートパソコンをReplaceしても後悔がないプロダクト。
さすがはジョブズによる「侘び寂び」のMaster Workだなと。

問題は重さ、もうこれにつきますね。
僕の第3世代は重くて重くて!

もし次のiPadが今のままか今以上のスペックで、
うんと軽量化したら買ってしまうと思います。
でもスペックと機能が伸びて、重くなるようなら、
iPad2への復帰を考えるかもしれません。
これからの新製品は慎重にProgressしてるのか、
それともOver SpecしてSpoilされているのか、
見極めていかないといけないですね。

Dan Ratliff Ukuleleがやってきた!

こちらの写真。
先日、弟子のはやしもとくんが購入し届いたDan Ratliffさんによる
手工のウクレレです。
美しいスタイリング、美しい木目、良質なサウンド。
作った人の感性と魂を感じる素晴らしい逸品です。
僕もここ5年くらい所有してステージやレコーディングで使っているのですが、
自分にとってはこれ以上ない素晴らしいサウンドで響いてくれます。
それは「小さなギターのようなサウンド」です。

ウクレレは当然ながらウクレレっぽく響きます。
乾いていて、可愛らしくて、軽くて、ハワイの風のような素敵な音。
そういう良さも十分わかるのですが、自分の声として自分が所有し、
弾くウクレレはやっぱり太くて、艶があって、張りがある、
ギターのようなサウンドでなくてはダメなのです。
だからはじめてDan Ratliffウクレレを弾いて、そのサウンドを体験したとき、
「これならば自分も買ってレコーディングで弾きたい!」
と思ったのでした。

素晴らしい楽器との出会いは本当に嬉しいものですね。
これから先の人生、何回そういう経験ができるのか。
たぶん僕はもう数える程しか起きないと思いますが、
それでもそういう出会いを楽しみにしつつ、精進したいと思います。
そして、まだまだ感動的な出会いをたくさんするであろう弟子たちには、
その出会いをアシストしていきたいなと思っています。
次は麻生くん、君の番だぞ!乞うご期待!

2013/03/23

イノベーションで群雄割拠する音楽。

ひとつ前のブログの続き。
イノベーションの余地。

僕が取り組んでいる音楽業界についてはどうか。
CDの売り上げが落ち、ダウンロードも激減。
音楽は無料化という道にひた走っていて、
よくない方向へ向かっているように思われる。
がしかし、ジョブズが言った言葉、
「テレビ業界は構造に問題があってイノベーションの余地がない」
をそのまま解釈すればイノベーションの障壁になるのは業界であって、
音楽文化や音楽家それ自体ではない。
現在既存の音楽業界は崩壊へむかって進行しているが、
問題である構造が取り払われてゆく様と解釈する事ができる。

ということはイノベーションの余地がどんどん生まれているという事でもある。
それを証明するように新しいサービスやプラットフォームがどんどん誕生し、
そして存在感を伸ばしていると思う。
とうとう誰でも配信できるようになったiTunesとCDbabyなどのアグリゲータービジネス。
Napsterが亡き後のStreamingサイトSpotifyの成長。
ネットユーザーの半分、月間10億アクセスのYouTube。
音楽業界は戦国時代に戻り、群雄割拠した音楽大名達が、
イノベーションの余地という領地を争っている。
実はアンダーグラウンドで新しい音楽業界は黄金期を迎えているさなかだ。

メディアはこの現実を捉える事ができていないように思う。
オリコンを読み、大手レコード会社、既存の業界からの情報を分析する。
テレビやラジオでオンエアされたものだけ集計し、
どれだけ売れたかのリサーチ対象の店舗も偏っている。
地下に潜ったクリエイターの実状にアクセスする事はかなわず、
世相を反映した情報を収集、発信することができていない。
そのような情報にもし流されて音楽する事に閉塞感を感じて、
夢をあきらめてしまう人がいるとしたら、それはとても悲しい。

音楽の道を志すたくさんの人に伝えたいことがある。
今は音楽で食べてゆくチャンスだ。
音楽家として音楽で生きてゆく為に必要なツール、サービスがネットをに溢れている。
レコード会社に認められなくとも、みんなの作品は発表できる。
自分のレーベルを設立すれば良い。
CDbabyにログインして音源をアップすれば三日後には全世界配信がスタートする。
iTunesにもAmazonMP3にもGoogle Playにもみんなの曲が載る。
ライブハウスに出なくとも、路上ライブしなくとも、
YouTubeで音楽が好きな人にいくらでも届けられる。
好きな時に、好きなだけ、オンデマンドで、
自分のアーカイブから無限に送信することができる。
SNSで人と交流することもできる。
かつてエージェントやレーベルがやっていた仕事を全て、
すでにインターネットが敷居を低くして、
丁寧に優しくフェアな価格で提供してくれている。
そんな時代に僕らは生きている。
とっても幸運な時代だと僕は思う。

あと必要なこと。
それは、そう、音楽を作ること。

今、音楽をやってる人全員が「プロ」になる権利を持っている。
迷うことはない。
プロになってしまえばいいじゃないか。
本能寺はすでに炎で紅く染まっている。
はじまったばかりの音楽戦国時代を、熱く駆け抜けてゆこう。
戦場を各々の音楽で満たし、生き延びて一国一城の主になろうじゃないか。

イノベーションの余地。

就寝前の頭のストレッチ、ブログ書き。
今日は若手と話したこととは違うポイントからひとり考えてみよう。

先日ブログニュースで出会ったジョブズの言葉。
「テレビ業界は構造に問題がありイノベーションの余地がない」
と断言したそうだ。
どの変が問題なのかは素人である僕には想像もつかないが、
彼にとって「イノベーション」ということがいかに重要な意味を持つのかを
再認識できる言葉だなと感心した。

なにかしらテレビ業界と手を結んで結果を出すこともできたと思うが、
そういう商売っ気よりもイノベーションできるか否かが問題で、
やっぱりアーティストとして、もしくは革命家、イノベーターとして
生きていたんだなと解釈した。

さて、iPhone5。
4Sから持ち替えて半年くらい経つ。
とても使い勝手も良く、過去最高のiPhoneと言えると僕は思った。
がしかし、弟子たちが持っている4や4Sを見て、
「そろそろ変えたほうが良いと思うよ」
という言葉は自分の口からは一行に出てこない。
5にはテザリング以外にイノベーティブと呼べる機能もなく、
発明の代謝は3GS以降めっきり遅くなってると思う。

僕のMacBookやiMacは全てSnow Leopard世代でとまってる。
何ひとつ不自由がないし、あの当時のソフトウェアのほうが良かったものも多い。
Final Cut旧作も走って、クラシック環境もある。
いまだに僕のGoLiveも現役だ。

iPadも第3世代、iPad miniと所有してみたがお気に入りはiPad2だ。
とにかく軽い。
電池の持ちもよくて充電も速い。
第3世代Ratinaよりも完成度が高かったように感じる。

ひょっとするとこのフィールド、イノベーションの余地がない状態?
あとは不必要な機能を搭載してイノベーション風を演出するか、
スペック勝負をするしかない状態にすでになってきたのかもしれない。

しばらく自分は新製品情報からは距離をおこうと思う。
それらに一喜一憂しEarly AdaptしてCurationしたり、
ライフスタイルを変化させるよりも、
今は今の状態を維持することで資源を自分の一番やりたいこと、
音楽の制作と弟子たちのプロデュースに集中し、
クリエイティブな生活を安定して続けたいと思うようになった。
がしかし、根っからの林檎ファンであることは変わらない。
イノベーションを感じさせてくれる何かがあった時、
いつでも戻ってきて飛びつきたいと思う。
ワクワクさせてくれるアップルが大好きだ。

2013/03/22

討論会の夜。

今宵も一日の終わりはみんなで情報交換会。
今日はむしろ討論会といった趣きだった。
このテーマに関してどう思うか、という感じでお題が提出され、
それにまつわる全員の知識やエピソードを共有しながら思考がすすむ。
とても楽しくて自由な会話だった。
みなそれぞれの立場から時代をしっかり捉えていて、
若いながらも頼りがいのある仲間たちだなあと感心した。
僕自身、負けないように常に柔軟に考えてゆかなくては。

今日のテーマは「ライブハウス閉店にみる今後のライブの有り様」と、
「YouTube月間ユーザー10億人越えの先にある音楽ビジネス」の二本。
実はどちらも密接に関わっている問題のようにも思う。
表現手法や発信方法がYouTubeによって劇的に変化した。
その結果リアルなステージが敬遠されるようになった。
音楽ユーザーが単に減っているという分析もあるだろうが、
これだけ情報発信がやりやすい時代だ。
独立系音楽家にとってはまさに音楽の黄金期でもある。
ユーザーは増えているのにステージに寄り付かないとみるのが正解かと思う。
この辺は若手とも意見の食い違う部分でもあったが、
あえてそう仮定してみたほうが面白い景色を俯瞰できるように思う。

また明日、夜に時間があれば彼らとさらに一歩踏み込んで
それぞれのアナライズをきかせてもらいたいと思う。

2013/03/21

アウトプットする。

ここ最近、寝る前に大量の文章をブログにあげているのだが、
どうも頭がすっきりして気分が良い。
やはり「ものを書く=Outputする」という行動が大切なのかもしれない。

いろんな人と出会い、話し情報交換をする。
出来事、会話を通じて情報が脳にInputされる。
しかしそれだけではその情報という栄養素はしばらくそこに留まった後、
体外に排出されてしまうことが多いように思う。
それを防ぎ、情報を自分の肉体とするためにOutputする必要があるのではないか。

ブログとしてOutputされた文字情報は自分にとって記憶のアーカイブとなる。
どこからでもアクセスすることができて、アクセスすれば思い出すこともできる。
だからこそかえってそのデータは頭のDesktop MemoryからEraseしても良い。
スマホさえあればどこでも復元可能なデータになる。
そしてブログ化することでたくさんの人と共有することもできる。
自分が体験し、感じたことを仲間たちも追体験できる。
そして同じように知識を積み重ねることができる。
ジョブズの指すエリートの集団はこうやって形成されるのではないだろうか。
いや、少なくとも僕にとっての音楽のスペシャリスト集団を形成する方法はこれだと思う。
常に情報を共有し、同じ時間軸の中で生きること。

音楽に対する理解を深めたいなら、文章を書こう。
人生について考えたいなら、文章を書こう。
人々を理解したいなら、文章を書こう。
書くこと、すなわち考えること。
やっぱりこれに尽きると思う。

ウクレレをちょっぴり公開!

アメリカよりようやく届いたウクレレ!
こちらの写真がそのウクレレのサイドの木目です。
すばらしい木目ですよね。
Dan Ratliffさんの木材へのこだわりが感じられるすばらしい風景。
本当に素晴らしい楽器と出会えると心にしみますね。
ウクレレの全体図をみたい方は「Sonascribe Blog」で検索ください。
きっと林元くんが喜びを隠しきれずに写真をアップしてるはずなので。

このウクレレがきた事でSonascribeの音楽性もひろがって、
活動にも幅が出てきますね。
僕らAcousphereもウクレレのおかげでできた事いっぱいありました。
そこで気づいた事がギターの演奏にも役立ったり、
もちろん音色や楽曲スタイルも増えたりしました。
ギタリストはウクレレも弾いていたほうが良いといえるくらい、
この楽器から学ぶ事も多いと思います。
小さくていつでも弾いていられるのもいいですよね。

さあ、次は麻生くんのウクレレの完成待ちですね。
できあがった暁には、僕がサポートギターで参加して、
麻生くんのライブも開催したいと思います!
今年はやりたいこと、やらなくてはいけないことが多いな!
でもそれは名誉だし幸せなことなので頑張りますよ!

アメリカから楽器がやってきました!

それから本日のAcousphere Studioからのニュースをもうひとつ。
アメリカからウクレレが到着しました!
アメリカのウクレレ製作家、Dan Ratliffさんに一年前にオーダーしていたウクレレ。
そちらのウクレレと対にして製作していた一本なんですが、
結局こちらの方も弟子が購入しまして、ようやく届きました。
コンサートサイズ、カッタウェイ付きのウクレレです。
Sonascribeのはやしもとくんがオーナーになりました!
おめでとうはやしもとくん!

発表会&パーティ終了!

今日は年に三回開催しているギター教室、ウクレレ教室合同の発表会&ホームパーティーでした。
たくさんの音楽を愛する人たちが集まっておいしい料理を食べながら思い思いに演奏する。
ステージで演奏が止まっても全然OK、そこからやり直したり最初からやったり。
とにかく「音楽を楽しむ」ということを大切にする集まりとして企画したのですが、
今回も大成功のうちに終了することができました。
参加してくださったみなさん、演奏してくださったみなさんありがとうございました!
今年もこの素敵なコミュニティを更に広げてゆけるようにたくさんのイベントを企画してゆきますので、
ぜひ楽しんで参加してほしいと思います。
みなさんからの「ライブがみたい!」という要望もたくさんいただいていますので、
そろそろAcousphere Record Artist Teamもライブ開催の方向で動いてゆきたいと思います!
まずは清水くんに札幌からきてもらって、Acousphereからはじめたいですね。
来週に東京にやってくるので、清水くんも含め弟子と相談をスタートしたいと思います!

2013/03/20

パーティー!

本日は生徒さん発表会&アコカフェでパーティーです!
いい天気!

考えることは文字を書くことだ。

自分の頭の中の整理がまだつかなくて寝付けないので、
もう一本ブログを書く。

僕にとって考えることは文字を書くことだ。
頭の中で考えを巡らしていても必ず堂々巡りをする。
同じ場所に思考が戻らないようにするために、
考えつつ文字に記して客観視する。
書くことによってそれが可能になる。

よしんば思考だけで結果が出て、
方針を頭の中で決めたとしても
その方針は履行されないことが多い。
明文化されていないので訓戒にならないからだ。
やっぱり書くことが大事だと思う。

会話や議論も大事だがそれは問題提起としての意味か、
予め持っていた持論の展開にしかならないのではないか。
沈思黙考、それを持ち帰り一人向かい合って考察する。
自分の持っている情報や記憶を総動員して孤独に処理することで、
誰にも邪魔されることなく深く思考できる。
そうやって蒸留された知識が大切なんじゃないかと考える。

本日、弟子のはやしもとくんによって問題提起されたこと、
「老舗ライブハウス閉店にみる今後の音楽文化とビジネスの行き先」
自宅にひきあげてからもずっと頭の中で考察しているが、
やはり音楽家として生きてゆくことの厳しさを感じずにはいられない。

淘汰されるビジネスモデルが復活することはあまり考えられない。
時代が求めていないから淘汰される訳で、自然の摂理と言っても良い。
淘汰されてきた理由がある。
それを考察し、なぜこうなったかの仮説をまずたてること。
そしてその先にどんな状況が生まれるのか考えること。
そこからストレートに生まれるニーズ、または反発して生まれる流れ、
それを予見して今から備えてゆくこと。

いくつかの気になるワードは頭にあるので列挙する。
・ネットよるリスニングスタイル、表現手段の変化。
・YouTubeの台頭、Broadcast Yourself。
・無料化する音楽とGoogle Adsense。
・もはやアーティスト育成できない音楽業界。
・JASRAC支配による音楽文化の閉塞感。
・テレビメディア崩壊で波及しない広告。
・少子化。
・低下する音楽家レベルとソフトウェア。

こういった状況の中でライブハウス経営というビジネスが厳しくなるのは
もはや仕方ないとしか言いようがない。
演奏できる場所がなくなってゆくのは音楽家としては怖いことだ。
僕らの生活も今後ますます厳しくなってゆくだろう。
でも音楽が無料化してゆく中で音楽ユーザーは増えるだろう。
だからライブに対するニーズは増えるかもしれない。

必要なのはライブハウスではない新しい形態の生演奏発信の場所ではないだろうか。
僕は「カフェ」がその場所になってゆくような気がしてならない。
その理由については説明すると長くなるので今宵は割愛するが、
より生活や地元に密着した形で音楽は生き延びてゆくのではないだろうか。
身体の大きな恐竜は滅びたが、小さな哺乳類は生き延びたという歴史がある。
恐竜になりたいという夢を捨てることからまずは始めなくてはいけないかもしれない。

テント生活の更にその後!

ここ何回かのブログでネタにしてきたテント生活。
みなさんからの反響も大きく、レッスンにこられる生徒さんにも
「その後どうですか、やってみて?」
とかなりの頻度でたずねられております。

おおよそ一週間になりますが、結果は素晴らしいです。
暖房をたかなくとも温かさが続くので風邪もひかないですし、
朝に身体が冷えて痛むこともなくなり、すっと起きられます。
日中も調子が良くて仕事のパフォーマンスもアップしました。
その結果がんばれすぎてしまったために数日体調を崩してしまいましたが、
これもある意味テント効果が良すぎてしまった結果と自戒しています。
自分のせいだなと。

さて、テント生活のアイデアはこの数年間持っていたのですが、
なぜこのタイミングまでできなかったか。
それは自分が常識人であったからだと思われます。
まあ普通の感覚では部屋にテント設営しないですよね。
そういう意味では常識という観念にしばられていたんだと思います。
より良いものに出会うためにもっと自由な発想と行動力を持ちたいなと。

もうひとつの原動力となったのは防災意識です。
あの震災から二年が経過しました。
揺れている間、絶望しながら机の下に隠れ、
悲惨なニュース映像に心を痛め、停められぬ放射能に怯える毎日。
飲み水からセシウムが検知されても避難することもできず、
家族を守る備えもなかった自分を情けなく思ったあの日。
いまなお福島の原発は不安定なまま汚染物質を生み出している現実。
僕らはまだまだ危険な中に生きてるんですよね。
ライフラインが止まっても今度こそ家族を守れるようにテント。
次こそは自分も役に立つ人間の方にまわりたいと思っています。

もう一度、防災意識を高め、自分にできること準備する。
テント生活はその大きな一歩のつもりでもあるんですね。
さて、今宵もそろそろテントに戻るとします。

健康を維持するための考察。

本日一日は疲労から回復できず、ぐったりしておりました。
人生、寿命の半分くらい生きて人生経験してきたはずなのに、
未だに体調管理ひとつうまくいかないとは。
まだまだ未熟者なんですね。
しかし新しい考え方を発見しました。

そもそもなぜ体調を壊すか。
これは単純に僕の場合働きすぎなんですね。
(とはいえ大好きな音楽の作業ですが)
身体の中にあるエネルギーを使いすぎてしまうから
体調を崩すわけで。
でもどの辺からが使いすぎで、
どこまでが余力を残しすぎなのかなかなかわからんのです。

何か指標となるような症状や考え方が必要なんですよね。
どんなものが指標になりそうか、箇条書きしてみます。

・時折体力測定をしてエネルギー残量を調べる。
片足立ち何秒間できるとか。
・視力検査する。
何メートル先の文字が読めるか眼精疲労から残量を測る。
・体温を計る。
体力と体温に関係性があるのか調べる。
・指標となる食品を食べる。
甘く感じるようになったら疲れてるとか。
・シューティングゲームをする。
グラディウスのモアイステージクリアできないと疲れている。

以上に箇条書きしてみたが根本的な解決にはならないかもしれない。
やはり疲れきって生命維持機能に問題が生じる前に作業をやめるべきなんだな。
絶好調と体調不良を繰り返していては寿命にかかわりそう。
そのための回避策を箇条書き。

・一日に働く総時間を決めて辞める。
内容にかかわらず8時間とか。
・タスク毎に限界点を設定する。
ギター演奏なら4時間まで、掃除なら3時間とか。
・決められた時間割で動く。
起床時間と就寝時間を厳しくまもる。
例外は許さない。
・栄養ドリンクに頼らない。
ドリンクで回復するのは人生の前借りと考える。
あとからツケがやってくる。

そして健康増進のために運動をしなくてはね。
何年もやっていなかったけれど、
週一でジム通いをまたはじめてみようかなと。

2013/03/18

テント生活その後。

数日前のブログで紹介しました僕の寝室、というか寝床、というか巣穴。
寝室である部屋にテントを設営して就寝しています。
その後どうだったかというと、予想通りとても良い感じで、
とくに疲労回復の効果が思った以上にあるなと思いました。
テントの中で就寝することで体温や湯たんぽの熱だけでも十分あたたかくなり、
エアコンなどつけずとも朝まであたたかくして寝れています。
以前だと起床時に身体が冷え切っていて動き出すまで時間がかかったり、
起きたばかりなのに肩こりがひどかったりしたのですが、
この三日間はそういことは全くなくなりました。
一週間前の自分にはあったことが起きないというのは、まさにテント効果。
挑戦してみてよかったなと思いました。

しかし無論デメリットもあるので紹介します。
とってもかさばります。
邪魔です。
布団はちゃんと干さないとずーっとしっとりしています。
家族から白い目でみられます。
「まさか本当に買うとは…。」
と言われてちょっと傷つきます。

音源チェックの時間。

最近はギターレッスンなどの業務がおわると
Acousphere Cafeに弟子が集まってきて、
レコーディング中の楽曲のチェックをお願いされます。
アレンジのアイデアやクオリティコントロールを一緒に行うのですが、
これまた結構あたまと体力をつかう作業なので
一日の最後にさらに駄目押しをされてしまう感じですね。
でも、みんなが誠心誠意こめて作った、紡いだ音ですから、
真剣にむかいあうようにしています。
ここにいる若者は音楽を追求する素晴らしい仲間たちですね。
毎日誇らしい気持ちでがんばれています。

2013/03/17

シンク・ディファレントをもう少しすすめる。

Wes Montgomeryのアコリブについての考察、更に。
フレーズが形骸化してもコンセプトや流麗さがそこにあれば機能する、とすれば、
形骸化するのはフレーズだけでなくコード進行も同じかもしれない。
bVi7からV7へのコード進行も結局はV7へアプローチしているわけだし、
そういう意味ではIIm7b5からV7へアプローチするコード進行も、
bII7からV7へのコード進行も「Turn Around」というひとつの大雑把な流れとして捉える事ができる。
形骸化とは違うかもしれないが、いずれにせよ細かなコード進行としてとらえるのでなく、
「楽曲のトップに戻る前のドミナントの響きの時間だよ」程度に大雑把に捉えてアプローチしているのかもしれない。
なんにせよシンプルに考える事ができれば応用がきいてくる。
上級者でも初心者でも上手に弾けるようになるためにはシンプルが大事だと思う。
Wesの中にあるシンプルをなんとか導いてみたい。
そしてアドリブをより楽しく弾ける人が増えるようなメソッドへと昇華させたい。
まだまだ色んな方角から分析ができそうだ。

そういえばWesのアイドルだったギタリスト、
チャーリー・クリスチャンの音源をちゃんと聞いた事がなかった。
ひょっとするとそこにも真実のヒントが隠されているかもしれないな。
AmazonでCDをチェックしてみようかな。

シンク・ディファレント。

今日のギターレッスンでは生徒さんと一緒にWes Montgomeryのジャズフレーズについての分析を行った。
bVi7からV7へと流れるコード進行上でのアドリブフレーズの分析を行ったが難題で、
とにかくアルペジオやスケールでは説明がつきにくいフレーズを弾いていた。
基本フレーズはクロマティックアプローチでできているのだが、どのノートにアプローチしているのかわかりづらく、
結果フレーズの強拍にきているノートを束ねるとホールトーンになるために、ホールトーンスケールを下敷にしたクロマティックのフレーズと解釈した。
しかしレッスンが終わってから再考察していると、どうもその考え方、コンセプトには違和感がある。
無論ホールトーンでも説明できているし、オルタードで説明することもできるだろう。
でもそういう難しい考え方ではなく、もっとシンプルなことをWesは考えていたように思う。
それは僕のギタリストとしての勘だ。
あれだけの流麗な演奏をあんな身のこなしで気負いなく弾くWesだ。
きっともっと易しくてシンプルなコンセプトを持っているに違いない。
いま僕の中にあるアイデアは最後のノートにただ解決しただけで、それ以前のクロマティックは形骸化しているという考え方だ。
そう、意味のない音の組み合わせであってもクロマティックならTendency Toneとして説明はいくらでもつくし、実際滑らかに響く。
それを経て最後の音に無意味にアプローチしているのではないか。
明日、もう一度同じ場所を分析してこの仮説を証明する方向で思考を進めてみようと思う。
これだけ長く研究していても、まだまだ全然Wesの事がわかっていない。
音楽は、人間は、本当に奥深いものだと思う。
もっともっと真実を知りたい。

2013/03/16

フォークの夕べ。

ギターレッスン終了後、なぜか無性に歌いたくなって、
懐かしの歌本をひっぱりだしてきて2時間歌ってました。
僕のギター黎明期はフォーク一色で、
とくに井上陽水さんを一番歌っていました。
アメリカンニューシネマを彷彿とさせる歌詞の世界観と
メロディアスな楽曲の虜でしたね。
ジャズを弾くようになった今でも、
井上陽水さんの音楽は光り輝いていて素晴らしいのです。
今日いちばん楽しく歌えたのは「冷たい部屋の世界地図」。
名曲です。

Acousphere RecordのYouTubeチャンネル開設!

 
Acousphere奥沢です。
ここ最近は新しいYouTubeチャンネルを立ち上げるプロジェクトをしておりました。
これまではAcousphereのアーティストページとしてのYouTubeチャンネルしかなかったのですが、 Acousphere Recordも立ち上げからおおよそ3年経ちましたし、 所属アーティストたちの音源もたくさん増えてAcousphereチャンネルからだけでは 発信しきれなくなってきたので立ち上げる事にいたしました。
今現在はイタリアの写真スライドショーに音源をつけたものと サンフランシスコのものをアップロードしてありますが、 今後ライブ映像や番組等も配信して行こうと思っています。
 ぜひブックマークお願い致します! http://www.youtube.com/user/AcousphereRecord/

EOS 5Dmk2がメインです。

こちらが僕がメインにしている一眼レフカメラ、Canon EOS 5Dmk2。
もう名機といって差し支えないくらい業界標準なのではないでしょうか。
とくに僕ら動画撮影をメインに使ってる人にとっては
このカメラ以外考えられないというくらい標準機です。

僕はもともとはNikonのカメラの方が好きで、
D70からエントリーしました。
優しい発色や風合い、職人気質な動作が難しくてそこがまた良くて、
長いことニコンを使用してきました。
D70の後は世界ではじめて一眼レフカメラに動画撮影機能がついたD90を
発売当日に並んで買いに行きました。
今でも普段使いにはNikonを持って行ったりしています。

でもその後発売されたCanon 5Dmk2、
驚異の画質性能に衝撃をうけました。
これはもう買うしかないんだな、
クオリティの高い映像をとりたいクリエイターにとっては
選択の余地なし、持ってなくてはいけないんだなと。
それから長い付き合いになりますが、まだまだ現役。
今つかっていても何ひとつ色褪せることなく使える相棒です。

正直最新機種である6Dには心惹かれますが、
もう少しちゃんと5Dmk2と向かい合って、
ちゃんと使えてからレベルアップを考えようと思います。
今日も撮影で使っていますが腕がついていってないですね。
もっと綺麗な光を集められるようにスキルアップしなくては。
何事も勉強と努力、継続ですね。

アコカフェにいます。営業のお手伝い&撮影。

Acousphere奥沢です。
今日は僕にしては早起きしてアコカフェの宣伝写真を撮影しています。
弟子たちも営業をがんばってくれているので、
映像作品を通してインターネットでの宣伝を手伝おうということなんですが、
ひさしぶりに腰をすえて一眼レフカメラを使うのは楽しいですね。
もう少しして花粉もおさまってきたら自然や樹木などの写真をとりに
遠出もしたいと思っています。

ちなみに今日はiPadMiniをメインにして持ち歩いています。
まだまだiPad対iPadMiniの対決の日々は続きますね。
どっちも一長一短なんですよね。
どっちかにしなくてはいけない訳ではないけれど、
白黒はっきりさせておきたい性分なので仕方ないですね。
気軽にブログを更新するならiPadMiniの方がいいかもしれないですねえ。

ジョブズにききたいこと。

毎日アップル製品に触れていていつも思う言葉、それは
「スティーブ ジョブズが生きていればどうだったろう?」
に尽きると思う。とくにアップルユーザーなら。
今まさにiPad MiniとiPadの狭間で僕は悩んでいるのだが、
毎日この言葉が飛来する。
スティーブに聞きたいこと一つ目は、
iPad Miniのサイズは彼にとってアリなのかナシなのか。
生前彼はしきりに「ナシ」と言っていたがそれが本心なのか、
それともビジネス的な嘘なのかiPad Miniを触っているとわからなくなる。
隠された良い部分も多いけれど、中途半端さも目立つ。
果たして本心はどっちだったのだろうか。

もう一点ききたいのは物理キーボードの有無だ。
僕はブラインドタッチができないので、
ソフトウェアキーボードでも快適に打てる。
比べればほんの少しだけ物理キーボードの方が早いかもしれないが、
この程度の差ならば常に携帯しなくてはならないレベルではないかもしれない。
ジョブズはどう思っているのか。
これからのコンピューターがどうなってゆくのか、
もう一度彼の口から予言をききたいものだ。
時代はさらに閉塞してきている。
ジョブズがいれば打開できたのかもしれないと思うのは
僕だけではないはずだ。

2013/03/15

巣ごもり。

こちらの写真、何かというと僕の寝室です。
なぜか室内にテントが張ってありますが、
これが自分の体調管理とエコロジーのためのベストシステムかなあと思い、
導入してみました。

ひろくもない部屋ですが、寒い日に風邪をひかないようにするには
それなりにヒーターを強くしなくてはなりません。
暖房費もかかってしまいますし、最近は寒気の強い日も多くて
電気式のヒーターでは間に合わない日も多くなりました。
結果免疫機能が低下して風邪をひいたり怠くなったり。
これではいかんなあと思っていた所でした。

そういえば野生の動物はみんな自分の身体に合った寝室を所有してるんですよね。
穴ぐらだったり、樹木に開けた穴だったり、編み上げた巣だったり。
人間だけが巣穴をもたずに広い空間で転がっている種族で、
ある意味安心できる場所がないというのは不幸なことかもしれません。
ということで野生動物を見習って僕は「巣ごもり生活」にチャレンジです。
うまく行くことを願いつつ、新しい環境に適応できるようがんばります!

何に投資するべきか考察してみた。

寝る前にもうひと考察。

もうすぐタック&パティのおふたりが来日公演でやってくる。
二年ぶりとなる日本での演奏。
目に焼き付けておくためにも、素晴らしい時間にするためにも準備と投資が必要と判断。
具体的にはタック&パティのドキュメンタリーを記録するためのツールが必要なのだが、
そのどれを優先して購入するべきか迷っている。
いかなる照明においても綺麗にドキュメントできるための感度の高いカメラか。
それとも現場で応用力を持てるための望遠レンズか。
映像記録用はいままでのものをそのまま使うとして、
スチル撮影用の機動力ある筐体を一個増やすべきか。
考察しているが良い答えがなかなか見つかってこない。
もっと沈思黙考しなくてはいけないんだろう。
最近忙しくて、何かを処理しながらしか考える時間を持てないでいる。
もうすこし人生の速度を緩めていかないといけないのかもしれない。

今日をふりかえって。

Acousphere奥沢です。
今日もAcousphereRecordの音源をプロモーションするためのBGM動画を制作して一日が終わりました。
さすがに相当数をここ最近で制作してきたので、飽きてきましたね〜。
楽しいのもあるし、写真の勉強にもなるのですが、そろそろギター弾きの生活に戻りたくもあるわけです。
なので明日を境に新しいプロジェクトにシフトします。
イタリア旅行の写真はこれだけ使ってまだ3分の1しか消費してないので、
かならず今年中に続きの制作に戻りますが、それまではフィレンツェ編とベネチア編はお預けですね。
楽しみにしておいていただければと思います!

今宵も仕事終わりにAcousphereCafeに弟子たちが集まって情報交換していたのですが、
ものがないと仕事が始まらないということで、弟子たちは機材購入と格闘しています。
僕と清水くんもAcousphere黎明期は何に投資するのかいつも話し合っていたし、
懐かしい思いで若手の人たちの相談に乗っています。
ものによっては僕が貸してあげたり協力すればクリアできるのですが、
人の助けがあってはいけない性質の買い物もありますし、ケースバイケースですよね。
特に楽器は貸し借りすることも可能なものではありますが、
借りた楽器で自分の精神性を投影した演奏ができるのかといえば難しいですし、
なにより弾いてる本人が釈然としないですよね。
どんなに楽器の音やクオリティが高くても。
借り物ではダメな部分でしょうね。

若手たちに新しい良い楽器との出会いがあることを祈りつつ、
今日の仕事を終えたいと思います。
このあとは自宅へ帰ってつかの間の休息。
今日は一日の終わりのギター稽古をする時間がなかったなあ。
自分の為にも最後は弾きたいのですが、体力的にも無理なので休みます!

2013/03/14

タック&パティさん。

弟子たちと一緒に過去のTuck&Pattiさんのライブ演奏をみていた。
みんな演奏に聞き惚れて会話がとまる。
最初はギタリストとしての興味からかTuckさんの手元やテクニックに気が行く。
がやがてPattiさんの歌声とメッセージに吸い寄せられてゆく。
最後にはおふたり揃ってのTuck&Pattiサウンドに飲み込まれて目頭が熱くなる。
何回見てもこのおふたりはすごい。
世界一の音楽家は僕にとっては揺るぎなくTuck&Pattiのおふたりだと思う。
もうすぐそのステージをこの目で見ることができると思うと、
今夜でさえも楽しくて眠れなくなる。

イタリア旅行の想い出#5



イタリア旅行を振り返るブログその5はフォロロマーノからコロッセオ。
うーむ、さすがに5年近く経つとこの辺歩いていた時の記憶が薄くなってますね。
あらためてブログとしてコンセプトを持って語るのは難しいですね。
やはり新たな旅にでなくてはいけない時期ということなんでしょうかね。

去年の春はTuck&Pattiさんを訪ねてサンフランシスコにいってきましたが、
気持ち的には勉強も兼ねていたのでオフではなかったように覚えています。
まあカメラを持ってでかければ仕事テイストにはなってしまいますが、
それでも、やりたいことに集中できるような旅を自由気ままにやってみたいですね。

2013/03/13

iPadminiふたたび!

最近あんまり活躍しなくなったiPad mini。
弟子の麻生くんに使い勝手を聞かれ、もう一回良い使い方を考えてみようと思って、
iPad Miniをもって荻窪のカフェに出てきました。
自分のブログの更新をメインに使いたいと思って携帯していたのですが、
メモリ不足のせいか電源を落とすとそこまで書いた文章が消失してしまい、
いつの間にやら普通のiPadがメインに。
この辺は今年後継機が出れば解消されるのでしょうけれど、
やっぱり結構困る部分ですよね。
とはいえちょくちょく下書きとして保存をすればこの問題も解消するので、
結局は使ってる本人次第ということかもしれません。
もう一度肯定的にとらえて使い倒してみようと思います。

オーバーダブ待ち。

実は今、弟子たちと一丸となってレコーディングをしている。
自主レーベル「Acousphere Record」初のコンピレーションCDの発売にむけて、
締切日にむけてみんな必死にレコーディングに集中してる。
僕はといえば自分のノルマのレコーディングを終えて、つかの間の休息ではある。
しかしながら、たぶん全員の楽曲のパーカッションのオーバーダブが締め切り後に迫ってくる。
楽器と機材とアビリティを持っているのが僕だけなので仕方のないことだが、
これが結構骨の折れる作業。
オーバーダブの出来不出来によって音源が良くも悪くもなるので責任は重大だ。
しばしリズムトレーニングにも精を出しておかなくてはいけないな。
それから足らないパーカッション楽器も物色しておかなくてはならないだろう。
うーむ。

失われたマイペースからの脱却!

相棒の清水くんが札幌へ転居してまる二年。
それからというもの生活やビジネスの変化に順応するためのめまぐるしい毎日で、
気がつけば自分のテンポを失い、仕事場も転々とすることになり、
それなりにストレスも感じる日々を過ごしていた。
でもここ最近になってようやくその「順応」の日々が終わり、
安定した生活パターンや仕事に対する心ができてきたように思う。
一番の出来事は自分の仕事場をもう一度持てたことだろう。
今年に入ってようやくギターレッスンをする場所を安定させることができた。
それまではAcousphere Studioの空いてる部屋を使わせてもらって、
ギターレッスンの度に移動していて落ち着かなかったし、準備に膨大な時間を持っていかれた。
それがストレスでもあったのだが、とうとう解決された。
おかげで自分のペースも取り戻しつつある。
一日の終わりには少しだけではあるが、自分のスキルの為にギターを稽古する時間もとれてきた。
もう少しで懐かしい自分のペースに戻れるように思う。
そうなったら毎日作品作りに集中できるようになれるのではないかと期待している。
Acousphere結成当時のあの頃のペースに。

2013/03/12

イタリア旅行の想い出#4



イタリア旅行を動画でふりかえるその4はフォロロマーノです。
フォロロマーノに関する詳しい事はWikiなどでご確認いただきたく思いますが、
どうやら昔の建造物の上に、新しくローマ建築を作ったところがあるらしく、
それがよこから層になって見る事ができるんですね。

すごい建て方したなあと驚いてしまいましたが、こういう強かなところが大切なのかもしれないですね。
いまの東京も地下鉄や地下道などで何層にもなっているわけですから、
知らない人からすれば驚きの都市なのかもしれないですね。

2013/03/11

イタリア旅行の想い出#3



イタリア動画紹介その3は記念塔からスタートです。
トレビの泉を後に歩く事しばし、美しい町並みを写真におさめる自分。
たぶん市庁舎とか議事堂とかなんでしょう、立派な建物が目に飛び込んできます。
ツーリストの一団として歩いていたので写真の良い場所を探す事もできずその場で撮影。
こういう状況を考えるとやっぱりズームレンズは便利で良いですよね。
つい明るいレンズが使いたくなってしまうので単焦点にしたくなっちゃうのですが、
それはちゃんと自分の責任でツアーを組めるようなときや、
本当の撮影旅行のときに使う方がいいのかもしれないですね。
そういえばしばらく前の旅行で単焦点もっていって失敗した日があったなあ...。

議事堂あたりを抜けると空がひらけて広場に。
そこでまず目に入って来たのがローマの記念塔でした。
美しい彫刻がきざまれた塔。
どうやらひとつの物語になってるような雰囲気。
これだけのクラフトが野ざらしになる場所にあるっていうんですから、
文化レベルの高さを感じずにはいられませんでした。

そしてその先がフォロロマーノ。
古い時代の遺跡の発掘が進む場所。
新しい建物の層と古い時代とが折り重なって迫力ある景色がひろがります。

2013/03/10

イタリア旅行の想い出#2



イタリア旅行の動画紹介その2はトレビの泉からコロッセオ方面への道。
トレビの泉は建物が建ち並ぶ一角の、思ったより広くない広場にあるんですが、
雑誌等で見慣れたあの泉が角をまがると突然あらわれるので結構びっくりしたのを覚えています。

周りは観光客相手のアイスクリーム屋さんがたくさん。
イタリアといえばジェラートですから自分もほおばって次の場所へ。
それにしても美しい建物、景色しかないイタリア、ローマの風景。
こんなところに生活していたらどんな感性ができあがるのでしょうね。
自然と自分の審美眼が素晴らしいものになるんでしょうね。
ちょっと憧れてしまいます。

僕が沖縄を訪ねた時にお会いした陶芸の宗匠が言ってたお言葉。
「きみ、都会に生活するなら見るものに気をつけるんだよ。
 沖縄の風景は自然ばかりだ。
 自然はほうておいっても黄金律で育つ。
 だから普遍的な美を持っているんだ。
 でも都会の中にある人工物はよっぽどの人物が作ったものでない限り、
 そこに普遍的な美やバランスは起きえないものだ。
 だから私はここ沖縄に住んで陶芸をやっているんだよ」
イタリアで生活すれば、イタリアらしい審美眼になるということかな。
いろんな事を思い出して考えてしまいますね。

2013/03/09

Tuck&Pattiさんが来日公演で今月きます!

[ Tuck and Patti 来日公演決定!3/31(日)Motion Blue横浜! ]
Acousphere奥沢です!
2年ぶりにTuck and Pattiのおふたりが来日公演いたします!
僕らファンにとっては待ち望んだこの機会。
3/31にMotion Blueで開催致しますのでこの機会にぜひみなさんも足を運んで、世界一の歌声とギターのハーモニーを体験してくださいね!
僕らAcousphereも絶対いきます!
会場で見かけたら気軽に声をかけてくださいね!

[ Tuck & Patti Concert@Motion Blue横浜 ]
出演:Tuck Andress(g), Patti Cathcart(Vo)
料金:自由席 ¥8,000(税込) / Box席 ¥32,000+シートチャージ ¥6,000(4名様までご利用可能)
方式:入れ替え制
時間:1st Open 4:00pm / Start 5:30pm
   2nd Open 7:00pm / Start 8:30pm
*入れ替え制のライブになります。
*午後3時より店頭にて入場整理券を配布します。
予約:045-226-1919 (Motion Blue横浜)までお電話ください。
   11:00amから10:00pmまで受付。
http://www.motionblue.co.jp

イタリア旅行の想い出#1



Acousphere奥沢です。
ここしばらく自主制作レーベル「Acousphere Record」の音楽を届ける為のBGMムービーをYouTubeにコンスタントにアップロードしています。
何年も前に訪れたイタリア旅行の写真を動画に貼って、そのシーンに一番合う音楽をマッチさせる作業は楽しくて苦になりません。
自分の旅の感動をこんなかたちで動画としてスクラップして、みなさんと共有する。
本当になんていう幸せな時代に生きているのでしょう、わたしたちは。

今までなら僕の家で誰にも見られる事なくアルバムの中で眠っていた写真。
こうしてYouTubeにあることでそれが役に立ち、癒しを生み出す。
この動画、BGM代わりに毎日見て楽しんでいる一番は僕自身ですね。
家族や仲間達もよろこんで見てくれていて、それがきっかけで話が弾むことも多々。
今年はみんなで5Dを持って映像制作の旅行に出かけようと盛り上がっています。

一番最初の動画は初日ローマのベリーニ広場の噴水からはじまります。
HISさんの半日観光ツアーに参加してトレビの泉まで連れていってもらいました。
行列に遅れをとらないよう必死になりながらも気になった場所でじゃんじゃんシャッターをきったあの日。
あのときの相棒はNikonのD70でしたね。
まだ動画撮影モードがついていなかったのでスチルしかなかったのですが、
あの旅はかえってそれが良かったんだなあと今感じています。
次に旅行するときは動画用の5D、スチル用にもう一本カメラを持って行きたいな。
スチル用の相棒を誰にするかは次の旅行までの楽しみですね。
気になってるのはCanon 6D、それからやっぱりNikonのD600かなあ。

空気正常機。

Acousphere奥沢です。
今年は花粉症、きついですね!
去年とは比較にならないほど連日症状がきつくて、
藁をもすがる想いで新しい空気清浄機を買ってしまいました。
ずっと買いたいと思っていたダイキンの空気清浄機。
さっそく届いたので明日からスタジオで本格稼働させたいと思います!

しかし今年の花粉症は異常ですね。
これまではアレルギーを持ってる人のほうが弱くて
現実に適応できていないという雰囲気でも
仕方なく許容してきたような感じですが、
(自分はそう思われると悲しかったのですが)
今年からはハッキリと、
「空気の状態が異常だ」
と宣言できるほど劣悪な空気になっているんじゃないでしょうか。

まずは今の日本の空気が「異常」という認識を持つのが
大切なのではないかと思うので、
今日からは「空気正常機」と呼ぶようにしたいと思います。
正常な空気を日本に!

2013/03/08

スタート。

Aco Cafeのベーグルから一日がスタート。
風邪の間にたまってしまった仕事を片付けないと。
今日も大忙しです。

2013/03/07

映画鑑賞。

ここ数日、風邪で寝ておった奥沢です。
体調管理はしっかりやっているほうなんですが、
若干オーバーワーク気味だったようで、
それがたたって花粉症の症状が悪化。
その延長で風邪も併発してしまって弱り目に祟り目でした。
まだ本調子にはほど遠いですが今日から復帰!
また音楽をがんばるぞ。

さて寝てる間はたいていiPadで映画レンタルなんですが、
今回はずっと観たかったバットマンシリーズ最終章、
「The Dark Knight Rises」をようやく見ることができました。
最後を飾る素晴らしいエンディング、そこにいたるまでの巧みなStory Telling、
これほどの映画はないんじゃないかというくらい凄くて、
その完璧さに底知れぬ恐ろしさを感じてしまうほどでした。

映画の中心は人間ドラマ。
印象的なセリフと鬼気迫る演技。
VFXやガジェットは物語を彩っているに過ぎず、
余分なシーンを徹底的に排除することで
観ているものを物語の本質から乖離させない演出。
こんなすごい映画監督さんいるんですねえ。
Christopher Nolan。もう一生忘れることができない名前になりました。

あまりにその世界観に飲み込まれてしまって
自分の今の生活や仕事の事を考えられなくなるほどだったので、
見る方は時間があるときに、とお勧めしておきます。
僕は次に時間がとれたときに「Inseption」に挑戦!

では今日も早めに休みます!
風邪にはお気をつけください!