2010/05/27
インバージョン(1)
伴奏のフレキシビリティということを考え続ける最近ですが、
やっぱり僕にとっての基本はInversionのブロックコードですね。
面白く、モダンな響きに出会えるし、
ベースの音にも左右されないでアレンジできるのもGood。
そしてギターのフィンガーボートの全ての場所で
同じコードのバリエーションが見えるというのも都合が良いのです。
ということで改めてネット公開バージョンとして
インバージョン表をマイペースで作り始めました。
ちょっとずつ公開してゆきたいと思いますが
第一弾は6弦RootのDrop3、Major7th Chordです。
2010/05/22
フレキシビリティある伴奏の考察(2)
伴奏のフレキシビリティということについて考察した前回の日記ですが、
さらに押し進めて考えをまとめてみたいと思います。
伴奏のフレキシビリティの為のアプローチの種類は以下になりますが、
もっと考えれば出てくるかもしれませんね。
でも大事なのは"ギターを弾く"と考えるよりも
6人編成の管楽器のSoli Writingであると考えて
よりBig Band Arrangement的なアプローチをとることだと思います。
[普通のコード]
そのまま楽譜に書いてある指示されたコードを弾く。
Rootとなる弦を6,5,4弦と変化させるだけでも
それなりのバリエーションの表現が可能になる。
[Tensionコード]
基本の4和音のコードにTensionを加えたコードフォームを活用。
[コードフォーム + Scale Note]
基本の4和音のコードフォームにAvailable Note Scaleを足して
自由なトップノートを付加してゆく。
一番簡単なリハモだがRootの縛りから抜けられない。
[インバージョン 転回形]
和音の並びを入れ替えてRoot Positionに留まらずに
1st, 2nd, 3rd InversionのコードフォームをBlock Chordとして使う。
Root, 3rd, 5th, 7thをトップノートに置き換える事ができ、
指板上を自由に扱えるようになる。
[インバージョン + Scale Note]
インバージョンコードの中に含まれないノート、
9th, 11th, 13th というNon Chord Toneを加える事で
全てのメロディが表現可能になる。
[Open Voicing Chord]
既存のコードフォームを無視して、
コードの用件であるノートを組み合わせて
自由なコードフォームやハーモニーを作る。
[Close Voicing Chord]
ギターでは苦手とされるClosed Voicingを活用。
[2 x 2 Voice]
4和音のコードから2音を抜き、
そこにスケールノート2音を挿入したコード。
3度積み重ね和音から離れ、
4th VoicingやOn Chordの響きに出会うことができる。
[Cluster Chord]
半音階でぶつかる響きを含むコード。
[ベースライン]
コードというアプローチをやめて
ベースラインを弾くという選択肢もある。
[ベースメロディ]
ベースラインの基本はコードのRootと5thなのだが、
それをあまり気にする事なく、低音のメロディを作曲するように
ラインやリフ的なベースプレイでコードの肩代わりをする。
[ギターリフ]
リズムギターのニュアンスを含むギターリフを
コードの代わりに弾いて間を埋める事もできるが、
ハーモニーや音圧感が足らなくなると
いいアレンジに聞こえてこないので
ベースと併用して演奏するのがよい。
[Double Stop Melody]
2つのノートを重ねてメロディを弾くDouble Stopも
コードの代わりにすることができ、
メロディアスに展開することができる。
3rd, 4th, 5th, 6th, 7th, 8th(Octave), 10th,
といった可能性がある。
[Triad Chord Melody]
Double Stopをひとつ押しすすめて、
3和音によるChord Melodyを作る事もできる。
[オクターブ奏法]
Wes Montgomeryのように太い音色で
メロディを弾く事ができるこのテクニックだが
音域によってはコードとして使う事も可能になる。
[コード メロディ]
コードソロとも言うテクニックだが
僕の場合は4和音中心に推移する演奏がこれにあたる。
インバージョン、4thコードなどを中心に展開すれば
かなり自由度も高い演奏ができると考えられる。
[リハーモニゼーション]
元々のコード進行と違う自分が解釈した新しい進行で
メロディをささえてゆくリハーモニゼーション。
IIm7 - V7やSub of V7、Dominant Motionなどを活用し
幅広く新しいコード進行に出会う事ができる。
Diminished Chordの活用も可能。
さらに押し進めて考えをまとめてみたいと思います。
伴奏のフレキシビリティの為のアプローチの種類は以下になりますが、
もっと考えれば出てくるかもしれませんね。
でも大事なのは"ギターを弾く"と考えるよりも
6人編成の管楽器のSoli Writingであると考えて
よりBig Band Arrangement的なアプローチをとることだと思います。
[普通のコード]
そのまま楽譜に書いてある指示されたコードを弾く。
Rootとなる弦を6,5,4弦と変化させるだけでも
それなりのバリエーションの表現が可能になる。
[Tensionコード]
基本の4和音のコードにTensionを加えたコードフォームを活用。
[コードフォーム + Scale Note]
基本の4和音のコードフォームにAvailable Note Scaleを足して
自由なトップノートを付加してゆく。
一番簡単なリハモだがRootの縛りから抜けられない。
[インバージョン 転回形]
和音の並びを入れ替えてRoot Positionに留まらずに
1st, 2nd, 3rd InversionのコードフォームをBlock Chordとして使う。
Root, 3rd, 5th, 7thをトップノートに置き換える事ができ、
指板上を自由に扱えるようになる。
[インバージョン + Scale Note]
インバージョンコードの中に含まれないノート、
9th, 11th, 13th というNon Chord Toneを加える事で
全てのメロディが表現可能になる。
[Open Voicing Chord]
既存のコードフォームを無視して、
コードの用件であるノートを組み合わせて
自由なコードフォームやハーモニーを作る。
[Close Voicing Chord]
ギターでは苦手とされるClosed Voicingを活用。
[2 x 2 Voice]
4和音のコードから2音を抜き、
そこにスケールノート2音を挿入したコード。
3度積み重ね和音から離れ、
4th VoicingやOn Chordの響きに出会うことができる。
[Cluster Chord]
半音階でぶつかる響きを含むコード。
[ベースライン]
コードというアプローチをやめて
ベースラインを弾くという選択肢もある。
[ベースメロディ]
ベースラインの基本はコードのRootと5thなのだが、
それをあまり気にする事なく、低音のメロディを作曲するように
ラインやリフ的なベースプレイでコードの肩代わりをする。
[ギターリフ]
リズムギターのニュアンスを含むギターリフを
コードの代わりに弾いて間を埋める事もできるが、
ハーモニーや音圧感が足らなくなると
いいアレンジに聞こえてこないので
ベースと併用して演奏するのがよい。
[Double Stop Melody]
2つのノートを重ねてメロディを弾くDouble Stopも
コードの代わりにすることができ、
メロディアスに展開することができる。
3rd, 4th, 5th, 6th, 7th, 8th(Octave), 10th,
といった可能性がある。
[Triad Chord Melody]
Double Stopをひとつ押しすすめて、
3和音によるChord Melodyを作る事もできる。
[オクターブ奏法]
Wes Montgomeryのように太い音色で
メロディを弾く事ができるこのテクニックだが
音域によってはコードとして使う事も可能になる。
[コード メロディ]
コードソロとも言うテクニックだが
僕の場合は4和音中心に推移する演奏がこれにあたる。
インバージョン、4thコードなどを中心に展開すれば
かなり自由度も高い演奏ができると考えられる。
[リハーモニゼーション]
元々のコード進行と違う自分が解釈した新しい進行で
メロディをささえてゆくリハーモニゼーション。
IIm7 - V7やSub of V7、Dominant Motionなどを活用し
幅広く新しいコード進行に出会う事ができる。
Diminished Chordの活用も可能。
2010/05/11
フレキシビリティな伴奏の考察
2010年のTuck&Pattiの日本公演を終えて、
伴奏をするなかでのフレキシビリティの大事さをあらためて認識しました。
とはいえどうしたらTuck Andressさんのように演奏できるのか
その多くは謎につつまれたままです。
まずはどのような順序を持って学んでゆけばよいのか、
いちど考察しておきたいと思います。
[基本の伴奏]
伴奏の基礎は同じ事の繰り返しからはじまります。
同じコードフォームの繰り返しの演奏を安定して行えるようになるのが
一番最初に目指すべき場所であるということは変わりません。
これをおろそかにするとただ荒削りな伴奏になってしまうので
フレキシビリティを目指す前にここをしっかりさせておきたいですね。
そしてひとつ目のパターンをマスターしたら
今度は同じ楽曲のふたつ目の伴奏を創作してゆきます。
同じようにして三つ目、四つ目とたくさんバリエーションを作ります。
それができあがったら複数あるFixされた伴奏を混ぜてゆくことで
フレキシビリティある伴奏への足がかりになります。
でもこれらは厳しく定義すれば即興ではないかもしれません。
真に思いついたことをその場でアレンジに組み込み
伴奏をするにはもうひとつ上の考え方が必要になります。
[アドリブ伴奏を可能にするために]
アドリブ的な伴奏を行う為にはまず"アドリブ"できることが大事です。
演奏の最中に自分が弾きたいメロディを思いつく、
そしてそれを演奏を通して音楽として具現化する能力が
まずなければ伴奏においての即興もありえません。
そして伴奏の状態でそれを行うには
思いついたメロディや響きがコード化されている必要か、
コード化されてなくてもコードの響きと理解されるだけの音圧感が必要になります。
ゆえにアンプを通して演奏し、正しい音圧感を感じることが
アレンジや実際のステージでの演奏において大事になります。
音圧感を稼ぎながらメロディアスに展開してゆくことを
可能にする伴奏のアプローチは以下のようなものが考えられます。
[伴奏のフレキシビリティの為のアプローチ]
・普通のコード
・テンションコード
・コードフォーム プラス スケールノート
・インバージョンコード 転回形
・コードフォーム バリエーション
・クラスターコード
・ベースライン
・ベースメロディ
・ギターリフ
・ベース プラス ギターリフ
・Double Stop Melody
・Triad Melody
・オクターブ奏法
・コードメロディ
・リハーモニゼーション
以上のアプローチに関する説明はまた次の機会に。
伴奏をするなかでのフレキシビリティの大事さをあらためて認識しました。
とはいえどうしたらTuck Andressさんのように演奏できるのか
その多くは謎につつまれたままです。
まずはどのような順序を持って学んでゆけばよいのか、
いちど考察しておきたいと思います。
[基本の伴奏]
伴奏の基礎は同じ事の繰り返しからはじまります。
同じコードフォームの繰り返しの演奏を安定して行えるようになるのが
一番最初に目指すべき場所であるということは変わりません。
これをおろそかにするとただ荒削りな伴奏になってしまうので
フレキシビリティを目指す前にここをしっかりさせておきたいですね。
そしてひとつ目のパターンをマスターしたら
今度は同じ楽曲のふたつ目の伴奏を創作してゆきます。
同じようにして三つ目、四つ目とたくさんバリエーションを作ります。
それができあがったら複数あるFixされた伴奏を混ぜてゆくことで
フレキシビリティある伴奏への足がかりになります。
でもこれらは厳しく定義すれば即興ではないかもしれません。
真に思いついたことをその場でアレンジに組み込み
伴奏をするにはもうひとつ上の考え方が必要になります。
[アドリブ伴奏を可能にするために]
アドリブ的な伴奏を行う為にはまず"アドリブ"できることが大事です。
演奏の最中に自分が弾きたいメロディを思いつく、
そしてそれを演奏を通して音楽として具現化する能力が
まずなければ伴奏においての即興もありえません。
そして伴奏の状態でそれを行うには
思いついたメロディや響きがコード化されている必要か、
コード化されてなくてもコードの響きと理解されるだけの音圧感が必要になります。
ゆえにアンプを通して演奏し、正しい音圧感を感じることが
アレンジや実際のステージでの演奏において大事になります。
音圧感を稼ぎながらメロディアスに展開してゆくことを
可能にする伴奏のアプローチは以下のようなものが考えられます。
[伴奏のフレキシビリティの為のアプローチ]
・普通のコード
・テンションコード
・コードフォーム プラス スケールノート
・インバージョンコード 転回形
・コードフォーム バリエーション
・クラスターコード
・ベースライン
・ベースメロディ
・ギターリフ
・ベース プラス ギターリフ
・Double Stop Melody
・Triad Melody
・オクターブ奏法
・コードメロディ
・リハーモニゼーション
以上のアプローチに関する説明はまた次の機会に。
2010/05/08
Tuck&Patti Week !
ことしのTuck&Pattiの日本公演も昨日のMotion Blue横浜を最終日に大盛況のうちに終わる事ができました。
僕らAcousphereは今回もスタッフとしていろいろな場面のお手伝いをさせてもらうことができましたし、その合間にたくさんの音楽にまつわる話をきいたり、レッスンを受ける事ができたりと充実した一週間をすごすことができました。
いくつになっても、どんな立場になっても学ぶ姿勢が大事だと思っていますし、そうTuck&Pattiにも教えてもらってきました。
年を重ねてゆくにしたがって毎年勉強をする時間や機会が少なくなってきていますが、仕事におわれているながらも、頑張って勉強する機会を作っていかなくてはいけないですよね。
今回もたくさんのことを学びましたが、一番心に残ってるTuckの言葉はやはり"Flexibility"ですね。
伴奏のギターを弾いていても同じパターンに飲み込まれることなく、つねにアドリブで新しい伴奏を行う、それをTuck Andressさんは"フレキシビリティ"と呼んでいます。
1998年にはじめて会ってレッスンをつけていただいたときも同じ事をいわれましたが、当時の自分には全く想像もできない世界でした。
ですが音楽理論などをたくさん学ぶ中でここ3年くらいはようやくフレキシビリティな演奏にトライすることができるようになってきました。
とはいえ先はまだまだ長いですし、もっとアプローチのアイデアを増やさなくてはいけばいと今回も思うのでした。
それにしてもTuckさんは相変わらず進化を続けていて、ほんとうにすごいなあと感動しています。
今回のライブからはボリュームペダルの使い方もかなり変化させており、新しいコンセプトに突入したとおっしゃってました。
あれだけ弾けるのにまだ満足しないというその気高い精神こそコピーしなくてはいけないのですよね。
さあ、今日から僕も心機一転がんばって音楽活動に復帰したいと思います!
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